アムトラック・カスケーズ
アムトラック・カスケーズ | |
---|---|
F59PHI(英語版)機関車とタルゴ客車(2006年) | |
国 | カナダ アメリカ合衆国 |
運行者 | アムトラック |
始発 | バンクーバー |
終着 | ユージーン |
運行距離 | 752 km |
使用車両 | タルゴ |
最高速度 | 127 km/h |
運行開始 | 1971年5月1日 |
テンプレートを表示 |
アムトラック・カスケーズ(Amtrak Cascades)は、カナダのバンクーバーとアメリカ合衆国のオレゴン州ユージーンを結ぶ旅客列車である。カナダのブリティッシュコロンビア州、アメリカ合衆国のワシントン州、オレゴン州を運行範囲とし、各州の援助を受けてアムトラックが運行している[1]。列車名はカスケード山脈に由来する。
中間のシアトル、ポートランドを発着する列車が設定されており、全区間通し運行は行われていない[2]。
車両
高速化を図るため、客車はスペインのタルゴ製客車が使用されている[1]。現時点での最高運転速度は127km/hであるが、最高設計速度は200km/hに対応している[1]。 2026年以降にタルゴ製客車はシーメンスが製造するAMTRAK AIROに置き換えられる予定である[3]。
機関車はシーメンス製「チャージャー(英語版)」のSC-44が充当される[4]。機関車は編成の南側(ユージーン側)に連結し、北側(バンクーバー側)にはタルゴ製制御車が連結される[1]。
- 2020年に引退したF40PH転用の制御荷物車
- シーメンス製SC-44「チャージャー(英語版)」
事故
2017年12月18日、シアトルからポートランドへ向かっていた列車がワシントン州タコマ近郊のデュポンで脱線する事故が発生し、3人が死亡、100人以上が病院へ搬送された[5]。現場はこの日に開通した新線であり、高速道路(州間高速道路5号線)を跨ぐ高架橋手前にある急カーブでの速度超過が原因とされている[6]。当該列車はこの新線経由で運行される一番列車であった[7]。
脚注
- ^ a b c d 松尾よしたか・佐々木也寸志『アメリカ鉄道大全 アメリカ本土48州鉄道完全ガイド』旅行人、2010年。94-95頁。ISBN 4947702672
- ^ Amtrak Cascades Schedule 1.4.2018
- ^ “アムトラック、2026年にデビュー予定の短・中距離列車向け新型車両「AMTRAK AIRO」の概要を発表!”. (2023年10月24日). https://denshadex.com/amtrak-airo/23144/
- ^ “They’re here! New Amtrak Cascades locomotives now riding the rails”. ワシントン州運輸省. (2017年11月20日). https://wsdotblog.blogspot.com/2017/11/theyre-here-new-amtrak-cascades.html
- ^ “米アムトラックの列車が脱線 3人死亡、100人以上搬送”. CNN. (2017年12月19日). https://www.cnn.co.jp/usa/35112154.html
- ^ “米列車脱線:速度超過が原因か 48キロを128キロで”. 毎日新聞. (2017年12月19日). https://mainichi.jp/articles/20171220/k00/00m/030/077000c
- ^ “「新線初日に脱線」米列車事故はなぜ起きたか”. 東洋経済オンライン. (2017年12月19日). https://toyokeizai.net/articles/-/201989
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、アムトラック・カスケーズに関連するカテゴリがあります。
- Amtrak Cascades公式