アンギラス (Angiras, अंगिरस्) は、インド神話に登場する神話的リシ(聖仙、賢者)[1]。ブラフマーの心から生まれた7人(8人、10人、16人ともいわれる)のリシの一人[1]。その名は「敵対的な呪文」、「黒い呪文」を意味し、本来は大昔行われた「火の儀式」を主催する祭官の名称だったといわれている[1]。無数の呪文を知っており、それを『アタルヴァ・ヴェーダ』の形にまとめてインドラに捧げたとされている[2]。
『マハーバーラタ』においては、息子はブリハスパティ、孫はカチャ(英語版)。
出典
- ^ a b c 『インド曼陀羅大陸』93頁。
- ^ 『東洋神名事典』49頁。
参考文献
- 稲葉義明ほか『西洋神名事典』山北篤監修、新紀元社〈Truth In Fantasy事典シリーズ 4〉、1999年11月。ISBN 978-4-88317-342-6。
- 蔡丈夫『インド曼陀羅大陸 - 神々/魔族/半神/精霊』新紀元社〈Truth In Fantasy 11〉、1991年12月。ISBN 978-4-88317-208-5。
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