アーキス

アーキスとガラテイア、遠方にポリュペーモス。エドゥワール・フランソワ・ツィエール(fr)の絵画(1877年)。
ウィキメディア・コモンズには、アーキスに関連するカテゴリがあります。

アーキス古代ギリシア語: Ἆκις, Ākis)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してアキスとも表記される。ギリシア神話の牧神パーン(ローマ神話ファウヌス)と河神シュマイトスの娘の子。

アーキスはニュンペーガラテイアとの恋で有名で、シケリア島エトナ山から流れるアーキス河になったといわれる。

神話

オウィディウスによるとアーキスは大変な美男子で、16歳のときガラテイアから愛されて恋人になった。しかしガラテイアは凶暴なキュクロープスポリュペーモスからしつこく言い寄られていた。

あるときアーキスはガラテイアと2人でいるところをポリュペーモスに見つかり、ガラテイアは恐れて海に逃げてしまった。アーキスは1人でポリュペーモスから逃げようとしたが、ポリュペーモスは山から岩を持ち上げてアーキスに投げつけると、アーキスは押しつぶされ、岩の下から血が流れ出た。ガラテイアがアーキスが河神になることを願い、アーキスを押しつぶした岩に触れると、岩は割れてアシが生い茂り、水が湧き出してアーキスは河神になった。また河神になったアーキスは水色の顔にアシで飾った角を持っていたという[1]

脚注

  1. ^ オウィディウス『変身物語』13巻。

参考文献

神々
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
下位神
ティーターン
ティーターン
十二神
後裔の神々
原初の神々
海洋の神々
河川の神々
ポタモイ
冥界の神々
クトニオス
その他の神々
ニュンペー
オーケアニス
ネーレーイス
ナーイアス
プレイアス
ヘスペリス
その他
怪物
英雄
出来事
アイテム
神殿
原典
芸術
関連項目
  • ポータル 神話伝承
  • カテゴリ カテゴリ
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
    • 2
国立図書館
  • フランス
  • BnF data
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ
その他
  • IdRef