エル・カンターレ

エル・カンターレEl Cantare)とは、幸福の科学本尊である。

概要

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  1. エル・カンターレ像、世界伝道型御本尊(祭壇型・普及型)、受持型御本尊などの御本尊
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エル・カンターレ祭

この信仰の本尊の名を冠した「エル・カンターレ祭」という祭典が、毎年12月に教団にて挙行されている。7月の「御生誕祭」と合わせて二大祭典とされている。この祭典の目的は、主エル・カンターレに1年間の感謝をささげるという名目であるが、この時に行われる大川隆法の法話が、その1年の世情の総括と翌年の予言的情報を含み、これを目当てに会員・信者以外の参加者もある[1]

第一回目は1991年12月26日東京ドームで行われ、「新世界建設」の題名で大川隆法の法話が話された。この時は同年9月に発生した講談社フライデー事件において著名人を全面に出して抗議活動をしたこことで注目を集めた影響で注目が集まり[2][3][4]、多くの報道陣が取材に訪れ、翌日12月27日のテレビの朝のワイドショー等で放映された[5][6]。2012年では12月5日東京国際フォーラムにて、法話「地球的正義とは何か」の内容で行われ[7][8][9][10]、その後全国のテレビ・ラジオ局で放送された[11][12]。 また、2013年では12月14日幕張メッセ国際展示場にて、法話「智慧の挑戦」の内容で行われ[13][14]、その後テレビ・ラジオ局の地方局の放送枠で放送した[15]

東京ドームで行われた祭典「エル・カンターレ祭」と「御生誕祭」は、現在まで10回あるが、このうち7回において、霊天上界でのエル・カンターレの姿を再現するとして、総裁 大川隆法は特殊な法衣をまとった姿で現れ、講演・法話を行った[16]。この法衣姿の一部が後の「エル・カンターレ像」の原型となった[17]

エル・カンターレ像

「大エル・カンターレ像」がある 幸福の科学総本山・正心館
栃木県宇都宮市弥生二丁目

宗教法人・幸福の科学では、信仰の対象であるエル・カンターレを象徴するものとして代理本尊を設けている。代理本尊にはエル・カンターレ像や家庭用本尊等がある。1997年1月1日には、総本山・正心館でエル・カンターレ像の開眼式が執り行われた。さらに、大悟記念日の1981年3月23日から数えて7777日目にあたる2002年7月7日には、総本山・正心館の礼拝堂に「大エル・カンターレ像」が開眼した。家庭用本尊は、1992年12月以降、一部の信者に下賜されている[18]。家庭用本尊には、幾つかの形と大小のサイズがあり、3万円から100万円[19]などのお布施奉納目安で下賜されている。家庭用の「布教所エル・カンターレ像」も下賜されている[20]

他宗教での「エル・カンターレ」

桃山学院大学社会学部教授 沼田健哉[21]の研究によると「エル・カンターレ」の用語の使用の始まりは、幸福の科学の発足の10年以上前のことで、GLA創始者の高橋信次が、1976年の3月21-23日、和歌山での講演『魂の仕組みと正法』において「釈迦の生命体」の名称として用いたとしている[22]。 しかし高橋は、その直後「エル」の部分を外して「カンターレ」との呼称に替えている。ただし「エル・カンターレの土地」「エル・カンターレの居る所」を意味する「エル・カンタラー[注釈 1](語尾の変化形)では、「エル」の部分を外さずにそのまま用いていた。この流れから、GLA系諸教団の幾つかで「エル・カンターレ」の用語を用いていた[23][24]が、その内容・意味する事柄は、それぞれ異なっている[22]

脚注

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注釈

  1. ^ 「エル・カンタラー」地球上の地名としてはアフリカ大陸には実際に「エル・カンタラ」の地名が複数ある。例としてチュニジア国のジェルバ島の島南東部分にある。また、エジプト国のスエズ運河北部のスエズ運河橋の地域(en:El Qantara, Egypt)にもある。アルジェリア国のビスクラ県(en:El Kantara)にもある。

出典

  1. ^ 『宗教と科学のネオパラダイム』沼田健哉 著、創元社、1995年1月20日発行、ISBN 4-422-14019-1。
  2. ^ 「めざましテレビ 幸福の科学 フライデー」に関連する情報 | テレビ紹介情報価格.com 2017年2月14日放送分
  3. ^ 島薗進『何のための「宗教」か?―現代宗教の抑圧と自由』204頁 青弓社 1994年
  4. ^ 「平成挽歌―いち編集者の懺悔録」 データ・マックスNETIB-NEWS 2019年07月02日
  5. ^ 1991年12月27日、フジテレビ - おはよう!ナイスデイTBSテレビ - 「モーニングEye」等で放送された
  6. ^ 『幸福の科学』リンダパブリッシャーズ・秋谷航平 著、2015年10月1日発行、ISBN 978-4-8030-0779-4
  7. ^ 獏 論 [幸福の科学アラカルト
  8. ^ NEWSポストセブン|幸福の科学最大のイベントは全世界3500か所に衛星中継された
  9. ^ 月刊雑誌『SAPIO』2013年3月号、小学館、p108
  10. ^ エル・カンターレ祭大講演会「地球的正義とは何か」レポート | 幸福の科学 Happy Science 公式サイト
  11. ^ 2012年「エル・カンターレ祭」の放送、テレビ - ぎふチャン 12月22日、テレビ和歌山 2013年1月26日、三重テレビ 2013年1月28日、群馬テレビ 2013年1月27日。ラジオ - ラジオ福島 2012年12月29日、a-station12月30日、和歌山放送12月30日、ラジオ大阪12月31日。
  12. ^ 「地球的正義とは何か」がテレビ・ラジオ放送 | 幸福の科学 Happy Science 公式サイト
  13. ^ 2013エル・カンターレ祭大講演会の速報レポート
  14. ^ 夕刊フジ、産経新聞ZAKZAK2013.12.16、幸福の科学大川総裁が講演会「日本人憎む国に許しを」
  15. ^ TV・ラジオ放送も決定! 2013エル・カンターレ祭
  16. ^ 『大川隆法 東京ドーム講演集』幸福の科学出版、2020年10月8日、ISBN 978-4-8233-0222-0
  17. ^ 「幸福の科学」教団史2008法輪、転ずべし p60
  18. ^ 『宗教と科学のネオパラダイム』沼田健哉 著、創元社、1995年1月20日発行、ISBN 978-4-422-14019-3。
  19. ^ 「宗教とカネ」『週刊ダイヤモンド』第98巻第46号、ダイヤモンド社、2010年11月13日、28-101頁、 オリジナルの2010年11月14日時点におけるアーカイブ、2013年3月23日閲覧 
  20. ^ 獏 論 幸福の科学アラカルト エル・カンターレ像(家庭用)
  21. ^ 【研究者データ】沼田健哉(桃山学院大学・社会学部・教授) - 日本の研究.com
  22. ^ a b 沼田健哉『現代日本の新宗教―情報化社会における神々の再生』創元社、1988年。ISBN 978-4-422-14015-5。 
  23. ^ 松本泰徳『天上の光 地上の愛』文芸社、1999年。ISBN 4-88737-262-0。 
  24. ^ 千乃裕子『天国の扉』ジェイアイ出版、1977年、49頁。 

参考文献

  • 『ポストモダンの新宗教―現代日本の精神状況の底流』島薗進 著、東京堂出版、2001年9月、ISBN 978-4-490-20447-6
  • 『宗教と科学のネオパラダイム』沼田健哉 著、創元社、1995年1月20日発行、ISBN 978-4-422-14019-3
  • 『現代日本の新宗教―情報化社会における神々の再生』沼田健哉 著、創元社、1988年1月、ISBN 978-4-422-14015-5
  • 『幸福の科学』リンダパブリッシャーズ・秋谷航平 著、2015年10月1日発行、ISBN 978-4-8030-0779-4

関連項目

  • エール (神)('ēl , エルとも音写)- セム語派ヘブライ語形で「神」を示す言葉。普通名詞として、神の中の神である最高神の名称として固有名詞的にも用いられる。
  • カンターレ
    宗教法人GLA総合本部創始者の高橋信次の著作物によれば、古代のペルーにおいて「太陽」を意味する言葉であったという[1]。高橋は最晩年である1976年の講演会において、釈迦について天上界では誰も釈迦とは呼ばず「カンターレ」と呼ばれているとした[2]
  1. ^ 高橋信次『心の発見〔神理篇〕』(三宝出版刊)
  2. ^ 高橋信次の講演「新復活」(1976年(昭和51年)6月4日)」

外部リンク

  • エル・カンターレ | 幸福の科学 Happy Science 公式サイト
  • El Cantare 地球神エル・カンターレ | 大川隆法 公式サイト
  • エル・カンターレ - YouTube - 幸福の科学 公式チャンネル
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