カルパチアの城

カルパチアの城
著者 ジュール・ヴェルヌ
イラスト レオン・ベネット
エドゥアール・リウー
発行日 1892年
発行元 J.Hetzel & Cie.
ジャンル 怪奇小説
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
形態 文学作品
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カルパチアの城

カルパチアの城』(カルパチアのしろ、原題:: Le Château des Carpathes )は、1892年に刊行されたジュール・ヴェルヌ怪奇小説ゴシック小説

概要

トランシルヴァニアを舞台にしており、徐々に読者を怪奇の渦に巻き込んでいく筋立ては、老練なヴェルヌの真骨頂とも言える。登場人物の恋愛に関しては他の作品とは異なり、詳しく描かれる。

あらすじ

トランシルヴァニアの奥深い山奥にあるカルパチアの城は、かつて領主の末裔だったゴルツ男爵が行方をくらませてから荒れ果てていた。ある日、煙が出ているのを見かけた村人の証言を元に、林務官のニック・デックは医師のパタクと共に城を訪れるが、彼らの行方に障害が立ちはだかる。

登場人物

  • ニック・デック (Nic Deck) - 林務官
  • パタク医師 (Patak, médecin de Werst ) - 元看護士の医師
  • フランツ・デ・テレク伯爵 (Franz de Télek) - 32歳
  • ロッコ (Rotzko) - 40歳の兵士
  • ラ・スティラ (La Stilla) - 25歳のイタリアの歌手
  • ルドルフ・デ・ゴルツ男爵 (Rodolphe de Gortz) - 50代の城の所有者
  • オルファニク (Orfanik) - 学者
  • ミリオッタ・コルツ (Miriota Koltz) - 20歳でマイトレの娘
  • マイトレ・コルツ (Maître Koltz) - 50代と思しき村長

日本語訳

  • 『カルパチアの城』塩谷太郎(抄訳)、偕成社、1968年 - 児童出版
  • 『カルパチアの城』安東次男(訳)、「全集6」集英社、1968年/集英社文庫、1993年
  • 『カルパチアの城』安東次男(抄訳)、新宿書房、1990年 - 『羊の物語』に第一章のみ収録。
  • 『カルパチアの城』新島進(完訳)、ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションⅤ:インスクリプト、2015年。他にヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密
1850年代
1860年代
1870年代
1880年代
1890年代
  • セザール・カスカベル(フランス語版)(1890年)
  • ブラニカン夫人(フランス語版)(1891年)
  • ラトン一家の冒険(1891年)
  • カルパチアの城(1892年)
  • クロディウス・ボンバルナック(フランス語版)(1892年)
  • 坊や(フランス語版)(1893年)
  • アンティフェール親方の驚くべき冒険(フランス語版)(1894年)
  • 動く人工島(1895年)
  • 悪魔の発明(1896年)
  • クローヴィス・ダルデントル(フランス語版)(1896年)
  • 美しき黄なるドナウ(フランス語版)(1896年)
  • 氷のスフィンクス(1897年)
  • マゼラン地方にて(フランス語版)(1897年)
  • 素晴らしきオリノコ河(フランス語版)(1898年)
  • ある変人の遺言(フランス語版)(1899年)
1900年代
  • 第二の祖国(フランス語版)(1900年)
  • 黄金火山(フランス語版)(1900年)
  • 空中の村(フランス語版、英語版)(1901年)
  • ジャン=マリ・カビドゥランの物語(フランス語版)(1901年)
  • ヴィルヘルム・シュトリッツの秘密(フランス語版)(1901年)
  • 黄金の流星(フランス語版)(1901年)
  • キップ兄弟(フランス語版)(1902年)
  • 探検奨学金(1903年)
  • 地の果ての燈台(1903年)
  • リヴォニアでの惨劇(フランス語版)(1904年)
  • 世界の支配者(1904年)
  • 海の侵入(フランス語版)(1905年)
  • トンプソン旅行代理店(フランス語版)(1907年)
1910年代
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