キリストの変容 (ベッリーニ)

『キリストの変容』
イタリア語: Trasfigurazione di Cristo
英語: Transfiguration of Christ
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1480年頃
種類油彩、キャンバス
寸法116 cm × 154 cm (46 in × 61 in)
所蔵カポディモンテ美術館ナポリ
ジョヴァンニ・ベッリーニ『キリストの変容』(1455年頃)、コッレール美術館 (ヴェネツィア)

キリストの変容』(キリストのへんよう, : Trasfigurazione di Cristo, : Transfiguration of Christ)は、イタリアルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニによる、福音書のエピソードをもとにした1480年頃の板上の油彩画である。現在はナポリにあるカポディモンテ美術館に所蔵されている。

本作の制作時までにベッリーニはゴシック美術を放棄し、マンテーニャの影響を超越していた。絵画は、画家の以前の『変容』よりも弛緩した様式を示している。作品は、前景のフェンスからぶら下がっている小さな札に「IOANNES BELLINUS」と署名されている。右側の木の葉、および聖ヤコブと聖ペテロの顔は、後の修復時からのものである。

作品はベッリーニが制作した2点目の、そして最後の「キリストの変容」の主題を描いた作品である。最初の作品は1455年頃の作品で、ヴェネツィアのコッレール美術館に所蔵されている。本作はヴェネツィアの作品とは違い、場面はもはや超自然主義的ではなく、タボル山はごく小さなものとなっている。また、だいぶ進んだ午後の時間を示している[1]

参考文献

  • Ballarin, A. (1987). “Bellini”. Diccionario Larousse de la pintura. Planeta-De Agostini. ISBN 84-395-0649-X 

脚注

  1. ^ https://www.wga.hu/frames-e.html?/html/b/bellini/giovanni/index.htmlウェブ・ギャラリー・オブ・アートのサイト 2021年8月14日閲覧
1470年代までの作品
  • 『ゲツセマネの祈り』(1458-1460年頃)
  • 『神殿奉献』(1460年頃)
  • 『祝福するキリスト(ルーヴル美術館)』(1460年代初頭)
  • ギリシャの聖母』(1460-1470年頃)
  • リーマンの聖母』(1470年頃)
  • 『ピエタ』(1465-1470年頃)
  • 『キリストの復活』(1475-1479年頃)
  • コンタリーニの聖母』(1475-1480年)
1490年代までの作品
1500年以降の作品
関連項目