スズキ・SW-1

スズキ歴史館に展示されているSW-1[1]
基本情報
排気量クラス 軽二輪
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 NJ45A
エンジン 249 cm3 4ストローク
空冷SOHC単気筒
内径×行程 / 圧縮比 72.0 mm × 61.2 mm / 9:1
最高出力 14.7kW(20PS)/8,000rpm
最大トルク 20.5Nm(2.1kgf・m)/5,500rpm
乾燥重量 168 kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 1992年 - 終了年不明
タイプ
設計統括
デザイン ウォータースタジオ
フレーム セミダブルクレードル
全長×全幅×全高 2,105 mm × 840 mm × 1,095 mm
ホイールベース 1,380 mm
最低地上高 115 mm
シート高 770 mm
燃料供給装置 キャブレター (BST33)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式
変速機 常時噛合式5段リターン
サスペンション 正立テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ 110/80-16
140/70-15
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 10 L
燃費 25 km/L
カラーバリエーション カシューベージュ
本体価格 688,000円(税別)
備考
先代
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車
テンプレートを表示

SW-1(えすだぶりゅー・わん)とは、スズキが販売していた普通自動二輪車(軽二輪)である。

概要

SW-1は1992年2月26日に発売された。ヴィンセント・ブラックプリンス(Vincent Black Prince 1954~1955)やアリエル・リーダー(Ariel Leader 1958~1965)、ヴェロセット・ヴォーグ(Velocette Vogue 1963)など1950~60年代の英国車に見られた古典的デザインを踏襲したものだが、クリーンな曲面を多用した造形は未来的なイメージもあり、1992年度のグッドデザイン賞を受賞した[2]

コンセプトデザインは坂井直樹によるものであり[3]、車名の「SW」とは坂井が代表を務めるウォータースタジオとスズキの頭文字に由来する。1989年に開催された第28回東京モーターショーに出展された同名のコンセプトモデル「SW-1」をモデファイした市販車となる。 同コンセプトモデルでは、水冷V型2気筒エンジンを搭載し、リアサイドのトランクスペースはハーフタイプのヘルメットを収納できる容量を持ち、メーター一体型のヘッドライトケース、ホワイトリボンタイヤの採用など、外観のデザイン以外は市販車と大きく異なっている。また、シート前席の下部は工具入れとなっておりKTCミラーツールを収納していた点も特徴である。

搭載される4ストローク単気筒250ccエンジンは、DR250S(SJ41A型)をルーツとするものであり、同系列のエンジンは後にボルティーグラストラッカーST250などにも採用された。シーソー型チェンジペダルやベルトドライブなどの採用により実用性の向上も図られている。

価格は688,000円という設定がなされたが、同時期にラインナップされたグース250バンディット250などの499,000円と比較して非常に高価だった。250ccクラスの単気筒モデルとしては異例の価格設定であったため販売が振るわず、短期間で生産が終了した。しかし、スクーターと一般的なMT車の中間的で特殊なコンセプト、独創的なデザイン、希少性が評価され、コンディションの良い個体は中古車市場においてかなり高価な価格で取引されている[要出典]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ スズキ歴史館 - 施設のご案内 - 3F ものづくりの歴史〜お客様と歩んだ歴史〜>挑戦(1986〜) ※同資料では「1991年」と記載がある点に留意。
  2. ^ 自動二輪車[SW-1 NJ45A] 受賞対象一覧 Good Design Award
  3. ^ コンセプター坂井直樹-ちょっと長いのですが、プロフィール紹介してみます。:イザ! - 「コンセプトワークを行ったプロダクツ」参照。(2015年9月5日時点のアーカイブ

関連項目

  • スズキ (企業)
  • 表示
  • 編集
スズキオートバイの車種
50 cc
51 - 125 cc
126 - 250 cc
251 - 400 cc
401 - 750 cc
751 cc -
系列
電動スクーター
  • e-Let's/W(原付一種・定格出力580W)
競技車両
カテゴリ カテゴリ