ダルメイヤー
「ダルマイヤー」とは異なります。 |
ダルメイヤー(Dallmeyer )はジョン・ヘンリー・ドールメイヤー[1](John Henry Dallmeyer )が創業したイギリスのレンズメーカーである。数は少ないながらカメラも製造した。
日本での表記は古くは「ダルメヤー」とされていることが多い。上野彦馬が使用したレンズのメーカー、ウィットネスのレンズを供給したメーカー等として知られている。
カメラ製品一覧
- ロングフォーカスカメラ(1899年[2]) - 12×16.5cm判写真乾板。蛇腹を54cm伸ばせるため望遠撮影に有利だが、ベース下端をドロップ可能なので広角レンズも使用可能[2]。
- スピードカメラ(1925年[2]) - レンズはペンタック4¼インチ(以降in)F2.9。部品はシビルと共通なのでニューマン&ガーディアからのOEMと考えられている[2]。
レンズ製品一覧
アドン
アドン(Adon )
ダロン
ダロン(Dallon )
ハッセルブラッド用ダロン
ハッセルブラッドの社外望遠レンズとして製造された。
ウィットネス用ダロン
初期のウィットネスに少数が供給された。
「ウィットネス (カメラ)」を参照
ペンタック
ペンタック(Pentac)
大判用ペンタック
ペンタック4¼inF2.9
ラピッド・レクチリニアー
ラピッド・レクチリニアー(Rapid Rectilinear 、RR)は高速=F値が小さく短い露光時間で撮影が終わる[1]、直線が直線に写る[1]=歪曲収差が少ない[1]、という意味である。ポートレート用の製品もある[3]。
セプタック
セプタック (Septac )
ウィットネス用セプタック
ウィットネス用の試作品が存在する。
「ウィットネス (カメラ)」を参照
セラック
セラック(Serrac )
スーパーシックス
スーパーシックス(Super-Six )
ウィットネス用スーパーシックス
ウィットネス用に供給された。
「ウィットネス (カメラ)」を参照
歴史
- 1851年 - ジョン・ヘンリー・ドールメイヤーがロンドンに移住しロスで働いた。
- 1860年 - 創業。
- 1866年 - ラピッド・レクチリニアー発明[1]。
- 1892年 - 法人として設立。
- 1922年 - ペンタック発売[2]。
出典
- ^ a b c d e 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』p.70「鏡材」。
- ^ a b c d e 『クラシックカメラ専科』p.143。
- ^ 『クラシックカメラ専科No.23、名レンズを探せ!トプコン35mmレンズシャッター一眼レフの系譜』pp.52-54「PART2大型用レンズ藤原写真場のレンズ」。
参考文献
- 『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ
- 『クラシックカメラ専科No.23、名レンズを探せ!トプコン35mmレンズシャッター一眼レフの系譜』朝日ソノラマ