ツタバウンラン

ツタバウンラン
ツタバウンラン
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: キンギョソウ連 Antirrhineae
: ツタバウンラン属 Cymbalaria
: ツタバウンラン C. muralis
学名
Cymbalaria muralis G.Gaertn., B.Mey. et Scherb. (1800)[1]
シノニム
  • Linaria cymbalaria (L.) Mill. (1768)[2]
和名
ツタバウンラン
英名
Ivy-leaved Toadflax[3]

ツタバウンラン(蔦葉海蘭、学名: Cymbalaria muralis)は、オオバコ科[注 1]ツタバウンラン属の植物の一種。別名、ツタカラクサ[3]、ツタガラクサ[1]、ウンランカズラ[1]ヨーロッパ原産で、日本では帰化植物の一つ。種小名muralis(ムラリス)は、「城壁の」の意味で、この植物の生態に基づくものと考えられている[3]

特徴

ヨーロッパ原産[3]。日本には園芸植物として大正初年に渡来し、ロックガーデンなどに植えられるが、北海道から本州に野生化して帰化している[3]。道端などに見られる。石垣の隙間などに生えることが多い[3]

一年生の草本[3]。全体に無毛[3]匍匐性で、は細長く地上を這い、長さ10 - 40センチメートル (cm) になり、所々で不定根を出す[3]。茎は赤みがある。は掌状で、ふつう浅く5 - 7裂し、葉脈が浮き出る[3]

開花期は春から初夏[3]は唇形で、白色から淡い青紫色をしており、(きょ)がある[3]花冠の長さは7 - 9ミリメートル (mm) 、上唇は2裂して直立し、下唇は背面に黄色い2個の膨らみがあって花口を塞ぐ[3]雄蕊は4個、雌蕊は1個[3]果実蒴果)は径5 - 6 mmの球形で、長い柄がついて垂れ下がり、熟すと裂ける[3]種子は径1 mmで白色を帯び、歪な皺がある[3]

  • 葉
  • 花
  • 果実
    果実

脚注

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注釈

  1. ^ 最新の植物分類体系であるAPG体系ではオオバコ科(Plantaginaceae)に分類されるが、古いクロンキスト体系新エングラー体系ではゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)に分類される[1]

出典

  1. ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cymbalaria muralis G.Gaertn., B.Mey. et Scherb. ツタバウンラン(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月18日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Linaria cymbalaria (L.) Mill. ツタバウンラン(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 長田武正 1976, p. 103.

参考文献

  • 長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社、1976年6月1日。ISBN 4-586-30053-1。 

関連項目

ウィキスピーシーズにツタバウンランに関する情報があります。
ウィキメディア・コモンズには、ツタバウンランに関連するカテゴリがあります。
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