ピルビン酸エチル
ピルビン酸エチル Ethyl pyruvate[1] | |
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別称 2-オキソプロパン酸エチル[2]、焦性ブドウ酸メチル[3] | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 617-35-6 |
特性 | |
化学式 | C5H8O3 |
モル質量 | 116.12 g mol−1 |
外観 | 無色ないし薄い黄色の液体 |
匂い | フローラル香 |
融点 | -50 °C, 223 K, -58 °F |
沸点 | 142 °C, 415 K, 288 °F |
水への溶解度 | 28.9w/w%[2] |
粘度 | 1.186[2] |
危険性 | |
引火点 | 51℃ |
爆発限界 | 1.6-10.8% |
関連する物質 | |
関連する異性体 | C5H8O3を参照 |
関連物質 | ピルビン酸メチル 乳酸エチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ピルビン酸エチル(英: Ethyl pyruvate)はピルビン酸のエステルの一種であり、フローラル香ないしフルーツ香をもつ無色の液体である。
用途
化粧品分野では保湿剤や美白剤[2]、工業用としては医薬品・農薬の中間体や電子材料用溶剤となる[4]。香料分野ではアカシアなどのフローラル系調合香料、フルーティ・フローラルなトップノートをもつ保留剤、食品用ではラム酒やワイン、メープル、キャラメル、チョコレートなどのフレーバーとして20-150ppmほど使用される[3]。
製法
乳酸エチルを酸化させることにより得られる[5]。
安全性
日本の消防法では危険物第4類・第2石油類(非水溶性)に分類される[1]。
脚注
参考文献
- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、834頁。ISBN 4-87326-206-2。
- 高本進『化合物の辞典』朝倉書店、1997年、506頁。ISBN 4-254-14043-6。
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