ボランタリー地理情報

ボランタリー地理情報(Volunteered Geographic Information:VGI)とは、個人によって自発的に共有される地理的データを生成・結合し、普及するためにツールを活用する事である (Goodchild, 2007)[1]。この現象の幾つかの例としてはウィキペディアオープン・ストリート・マップ、そしてGoogle_マップのマイマップがある。VGIはまた、地理情報システムの批判的・参加型アプローチの延長として[2]、さらにはオンラインまたはwebの信用性(英語版)における特定の関心分野として見る事ができる[3]。これらのサイトは一般的な基盤地図の情報を提供し、ユーザーが様々なイベントの発生あるいは特定の機能が存在する場所をマーキングすることで、独自のコンテンツを作成することができる。しかし、基盤地図上には即座に反映されない。

VGIは、User_Generated_Contentとして知られるような広いWebでの現象における特別な一例である[4]

関連項目

  • 地理情報システム
  • ネオ地理学(英語版)
  • 参加型立体地形モデル(英語版)
  • 参加型地理情報システム(英語版)
  • 市民参加 (Public participation
  • 市民参加型地理情報システム(英語版)
  • 伝統的知識による地理情報システム(英語版)
  • ウェブマッピング(英語版)

参考文献

  1. ^ Goodchild, M.F. (2007), “Citizens as sensors: the world of volunteered geography”, GeoJournal 69 (4): 211–221, doi:10.1007/s10708-007-9111-y 
  2. ^ Elwood, S. (2008), “Volunteered Geographic Information: Future Research Directions Motivated by Critical, Participatory, and Feminist GIS”, GeoJournal 72 (3&4): 173–183, doi:10.1007/s10708-008-9186-0 
  3. ^ Flanagin, A. J.; Metzger, M. J. (2008), “The credibility of volunteered geographic information”, GeoJournal 72: 137–148, doi:10.1007/s10708-008-9188-y 
  4. ^ Graham, M. (2010), “Neogeography and the Palimpsests of Place”, Tijdschrift voor Economische en Sociale Geografie 101 (4): 422–436