ミルカ・シン
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2012年のシン | ||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Milkha Singh | |||||||||||||||||||||||||||||
愛称 | フライング・シーク | |||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | インド | |||||||||||||||||||||||||||||
競技 | トラック競技 (短距離走) | |||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 200m, 400m | |||||||||||||||||||||||||||||
所属 | インド陸軍 | |||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | (1929-11-20) 1929年11月20日 | |||||||||||||||||||||||||||||
出身地 | イギリス領インド帝国(現パキスタン・パンジャーブ州)ゴヴィンドプーラ(英語版) | |||||||||||||||||||||||||||||
没年月日 | (2021-06-18) 2021年6月18日(91歳没) | |||||||||||||||||||||||||||||
死没地 | チャンディーガル | |||||||||||||||||||||||||||||
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ミルカ・シン(Milkha Singh、1929年11月20日 - 2021年6月18日)は、インドの元陸上競技(短距離走)選手。アジア競技大会とコモンウェルスゲームズ両方の400メートル競走で金メダルを獲得した唯一の選手である[1]。愛称はフライング・シーク(The Flying Sikh)。
プロゴルファーのジーブ・ミルカ・シンは息子。
経歴
1929年、イギリス領インド帝国パンジャーブ(現パキスタン・パンジャーブ州)のゴヴィンドプーラ(英語版)にて、シク教徒の家庭に生まれる[2]。1947年、インド・パキスタン分離独立の混乱のさなか、目の前で両親と兄弟姉妹3人を殺された[3][4][5]。
その後もヒンドゥー教徒やシク教徒の殺害が続いたため、パンジャーブを離れデリー在住の姉のもとに一時身を寄せた[6]。
1951年、インド陸軍に入隊。シカンダラーバード駐屯中、新入隊員に強制されたクロスカントリー競走で6位に入ったことで特別訓練メンバーに選抜され、本格的に陸上競技のトレーニングを開始した[4][5]。
1956年メルボルンオリンピック、1960年ローマオリンピック、1964年東京オリンピックでインド代表を務めた。1960年ローマオリンピックの400メートル決勝では4位に入賞し、この時のタイム45.73秒は、ほぼ40年間にわたってインドにおける400m走の国内最高記録だった[7]
1959年、インド政府によりスポーツにおける功績を認められ、民間人を顕彰する勲章では4番目に高位なパドマ・シュリー勲章を授与された[8]。
2008年、ジャーナリストのロヒット・ブリナートはシンを「インドがこれまでに生み出した最高のアスリート」と評した[3]。
2013年、自伝を元にした映画『Bhaag Milkha Bhaag』(邦題『ミルカ』)が公開された。
2021年6月18日、インドのチャンディーガルにて、COVID-19合併症により亡くなった[9][10]。91歳没。
脚注
出典
- ^ “Vikas Gowda is first Indian man to clinch athletics gold in 56 years” (英語). India Today. オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402201158/http://indiatoday.intoday.in/story/vikas-gowda-shot-put-is-first-indian-male-to-clinch-athletics-gold-in-56-yrs/1/375051.html 2015年9月11日閲覧。
- ^ “Exclusive Interview: Milkha Singh – The making of a legend” (英語). オリジナルの2020年9月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200902013749/https://www.sify.com/sports/exclusive-interview-milkha-singh---the-making-of-a-legend-imagegallery-others-nhmmDTdfeaasi.html 2020年8月24日閲覧。
- ^ a b Brijnath, Rohit (2008年7月30日). “The 'Flying Sikh' remembers” (英語). BBC News. オリジナルの2017年7月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170724132936/http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/south_asia/7532626.stm 2013年7月12日閲覧。
- ^ a b Koshie, Nihal (2013年6月30日). “If Milkha Singh was born in present times, no one would be able to break his record in 100 yrs” (英語). The Indian Express. オリジナルの2014年1月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140131052152/http://archive.indianexpress.com/news/if-milkha-singh-was-born-in-present-times-no-one-would-be-able-to-break-his-record-in-100-yrs/1135643 2013年7月14日閲覧。
- ^ a b Sharma, Aabhas (2013年7月5日). “India's first celebrity athlete” (英語). Business Standard. オリジナルの2013年7月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130710193849/http://www.business-standard.com/article/beyond-business/india-s-first-celebrity-athlete-113070500965_1.html 2013年7月13日閲覧。
- ^ Ezekiel, Gulu (2005年7月30日). “The Flying Sikh's Exploits” (英語). The Hindu. 2013年7月13日閲覧。
- ^ “Achievement in Sports” (英語). Central Reserve Police Force. 2002年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月14日閲覧。
- ^ “Milkha Singh – Keynote Speaker | Speaker Bureau USA” (英語). London Speaker Bureau. 2021年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月18日閲覧。
- ^ “Milkha Singh: India's 'Flying Sikh' dies from Covid” (英語). BBC News. (2021年6月19日). https://www.bbc.com/news/world-asia-india-57523457 2021年6月20日閲覧。
- ^ “Milkha Singh, India's 'Flying Sikh', dies of COVID” (英語). Al Jazeera (2021年6月19日). 2021年6月20日閲覧。
陸上競技アジア競技大会金メダリスト – 男子200m | |
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1951: レヴィ・ピント • 1954: ムハマッド・シャリフ・ブット • 1958: ミルカ・シン • 1962: マニカヴァサガラン・ジェガセサン • 1966: マニカヴァサガラン・ジェガセサン • 1970: アナト・ラタナポール • 1974: アナト・ラタナポール • 1978: ラマスワミ・グナナセカラン • 1982: 張在根 • 1986: 張在根 • 1990: 高野進 • 1994: タラル・マンスール • 1998: 伊東浩司 • 2002: 末續慎吾 • 2006: 末續慎吾 • 2010: フェミ・オグノデ • 2014: フェミ・オグノデ • 2018: 小池祐貴 |
陸上競技アジア競技大会金メダリスト – 男子400m | |
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1951: 岡野栄太郎 • 1954: 赤木完次 • 1958: ミルカ・シン • 1962: ミルカ・シン • 1966: アジメール・シン • 1970: 友永義治 • 1974: ウィックラマシンゲ・ウィマラダサ • 1978: アッバス・アル=アイビ • 1982: 高野進 • 1986: 高野進 • 1990: モハメッド・アル=マルキ • 1994: イブラヒム・イスマイル • 1998: スガ・ティラカラトネ • 2002: ファウジ・アル=シャマリ • 2006: ハムダン・アル=ビシ • 2010: フェミ・オグノデ • 2014: ユーセフ・マスラヒ • 2018: アブダレラ・ハルーン |
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