中村亮介

曖昧さ回避 この項目では、将棋棋士について説明しています。
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  • お笑い芸人の中村亮介については「バース (お笑いコンビ)」をご覧ください。
 中村 亮介 六段
名前 中村 亮介
生年月日 (1985-09-26) 1985年9月26日(38歳)
プロ入り年月日 2004年4月1日(18歳)
棋士番号 252
出身地 埼玉県入間市
所属 日本将棋連盟
関東(2017年度まで)
→ 関西(2017年度-2023年度)
→ 関東(2023年9月から)
師匠 高橋道雄九段
段位 六段
棋士DB 中村 亮介
2016年9月2日現在
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中村 亮介(なかむら りょうすけ、1985年9月26日 -) は、将棋棋士。高橋道雄九段門下。棋士番号は252。埼玉県入間市出身。

棋歴

中学2年時代の1999年6月、13歳で奨励会に入会。以降、順調に昇級昇段を重ね、2004年4月に18歳でプロデビュー。

2006年、デビューから2回目の参加となる竜王戦の竜王ランキング戦6組で優勝。さらに、竜王挑戦権を争う本戦トーナメントでも2勝を挙げる活躍。

2007年、第38回新人王戦で決勝三番勝負に進出。村山慈明に0-2で敗れ、準優勝に終わる。

第13期銀河戦(2007年度)において、本戦(ブロック戦)で5人抜きをして決勝トーナメント進出。さらに中川大輔を破ってベスト8。準々決勝で森内俊之名人(当時)に敗れる。

2014年には第73期順位戦C級2組にて、終盤まで昇級争いに加わる。そして勝てばC級1組昇級という大一番の最終局を迎え、こちらも勝てば昇級の可能性がある村田顕弘と対局。しかし結果は敗れ、C級1組昇級を果たせなかった。

2020年度の第79期順位戦C級2組では3勝7敗と不調に終わったが、前年度順位の関係で52人中42位となり、成績下位10名に与えられる降級点を回避した。

2024年6月18日から2024年8月31日まで休場[1]

棋風

振り飛車党で、特に四間飛車を得意とする。「新・振り飛車党宣言!」という共著もあり、大和証券杯ネット将棋のエキシビション対局では新鋭振り飛車の一人として小林健二と対戦した。

人物

  • 女流棋士の中村桃子は実妹であり、史上2組目の兄妹棋士である(1組目は村田智弘智穂兄妹)。
  • 奇抜なヘアースタイルにすることが有名であり、過去にはモヒカンアフロ金髪などで対局に臨んだことがある。2019年2月にはドレッドヘアで対局室に現れ周囲を驚かせた[2]。比較的頻繁に変えているのは気合を入れるためであるが、髪型選びは「なりゆき」と答えている[2]
  • 元々は関東所属であったが、2017年度からは所属を関西に移し、2023年9月から再び関東に所属を戻した[3]

不祥事

  • 2007年7月17日、C級2組順位戦の対・淡路仁茂戦で不戦敗をし、武者野勝巳中田功らとともに処分され、謝罪書の提出と手当の月額30%減を求められた。
  • 2009年3月に持ち時間6時間のC級2組順位戦最終戦、対・遠山雄亮戦で対局開始時間に1時間57分遅刻し、遅刻した時間の3倍を差し引いて対局を始めるという日本将棋連盟公式戦のルールに基づき、6時間の持ち時間から5時間51分を差し引いた、残り時間9分の状態で開始となるも、91手(残り持ち時間3分・対局による消費時間は6分)で勝利した。日本将棋連盟からの処分はなかったものの、この遅刻は将棋棋士にあるまじき行為とされ、将棋世界の誌上において塚田泰明及び橋本崇載に厳しく批判された。

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 1999年06月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 2001年02月00日 : 初段
  • 2002年04月00日 : 三段(2002年度後期から三段リーグ)
  • 2004年04月01日 : 四段 = プロ入り
  • 2008年10月31日 : 五段(勝数規定/公式戦100勝、通算100勝)[4]
  • 2016年09月01日 : 六段(勝数規定/五段昇段後公式戦120勝、通算220勝=注)[5]
(注)勝数規定(100勝)による五段昇段者が、同じく勝数規定(120勝)により六段昇段となる場合は、その時点での勝数が「通算220勝」となる。しかし中村の場合、連盟公表の対局記録に基づくと六段昇段時点の通算勝数は「通算221勝」である[注 1]

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
(出典)
(出典)竜王戦
(出典)
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2004 63 C247 5-5 18 6組 -- 5-2
2005 64 C230 5-5 19 6組 2-1 5-0
2006 65 C224 6-4 20 5組 -- 1-2
2007 66 C212 5-5 21 5組 -- 4-1
2008 67 C223 5-5 22 4組 -- 2-2
2009 68 C222 7-3 23 4組 -- 1-2
2010 69 C205 7-3 24 4組 -- 1-2
2011 70 C208 6-4 25 4組 -- 0-3
2012 71 C210 5-5 26 5組 -- 1-2
2013 72 C219 6-4 27 5組 -- 1-2
2014 73 C214 8-2 28 5組 -- 3-2
2015 74 C202 7-3 29 5組 -- 1-2
2016 75 C206 5-5 30 5組 -- 1-2
2017 76 C221 5-5 31 5組 -- 1-2
2018 77 C224 6-4 32 5組 -- 3-2
2019 78 C218 4-6 33 5組 -- 0-3
2020 79 C232 3-7 34 6組 -- 2-2
2021 80 C243 8-2 35 6組 -- 2-2
2022 81 C209 5-5 36 6組 -- 3-2
2023 82 C226 6-4 37 6組 -- 0-2
2024 83 C218 38 6組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2004 37 22 15 0.5945 [1]
2005 31 16 15 0.5161 [2]
2006 40 25 15 0.6250 [3]
2007 44 29 15 0.6590 [4]
2008 34 18 16 0.5294 [5]
2009 34 19 15 0.5588 [6]
2010 28 14 14 0.5000 [7]
2004-2010
(小計)
248 143 105
2010年まで
(塁計)
248 143 105 [8]
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2011 29 15 14 0.5172 [9]
2012 32 14 18 0.4375 [10]
2013 28 15 13 0.5357 [11]
2014 30 19 11 0.6333 [12]
2015 26 9 17 0.3461 [13]
2016 29 13 16 0.4482 [14]
2017 23 8 15 0.3478 [15]
2018 34 19 15 0.5588 [16]
2019 38 20 18 0.5263 [17]
2020 30 11 19 0.3666 [18]
2011-2020
(小計)
299 143 156
2020年まで
(塁計)
547 286 261
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021 30 18 12 0.6000 [19]
2022 29 12 17 0.4137 [20]
2023 27 13 14 0.4814 [21]
2021-2023
(小計)
86 43 43 0.5000
通算 633 329 304 0.5197 [22]
2024年3月31日時点

著書

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 中村亮介の「通算220勝」に該当する対局は2016年7月7日の第75期順位戦C級2組2回戦(森雞二九段との対局)である[6]。同対局の棋譜中継コメント内でも、この日の対局前時点で「中村の通算成績は219勝183敗」[6]と紹介している。また、2016年7月8日時点における公式集計でも「403対局 220勝183敗」[7]の通算成績としており、この時点で勝数規定による六段昇段の要件を満たすが、六段昇段扱いとなっていない。なお、同年9月1日(六段昇段日)の順位戦3回戦対局の棋譜中継コメント[8]内では、対局前時点で「中村の通算成績は220勝183敗」[8](編注:放送前のテレビ棋戦の1敗を除く成績)、「中村はあと1勝で昇段」[8]との紹介コメントが記されている。

出典

  1. ^ “中村亮介六段、休場のお知らせ”. 日本将棋連盟. 2024年6月19日閲覧。
  2. ^ a b “藤井七段に敗れた中村六段、ドレッドヘア「なりゆきで」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年1月31日閲覧。
  3. ^ 2023年10月4日の対村田顕弘戦(第17回朝日杯一次予選)での棋譜中継コメントより。
  4. ^ “中村亮介四段が五段に昇段(2008年10月31日付)|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年10月31日). 2019年6月11日閲覧。
  5. ^ “中村亮介五段が六段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2016年9月2日). 2019年6月11日閲覧。
  6. ^ a b 「森-中村亮 | 2016/07/07 第75期順位戦C級2組2回戦」『名人戦棋譜速報』2016年7月7日。(Paid subscription required要購読契約)
  7. ^ 通算成績(2016年7月8日対局分まで)、www.archive.orgによるアーカイブ。
  8. ^ a b c 「大平-中村亮 | 2016/09/01 第75期順位戦C級2組3回戦」『名人戦棋譜速報』2016年9月1日。(Paid subscription required要購読契約)

関連項目

外部リンク

  • 中村亮介|棋士データベース|日本将棋連盟
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
八段
七段
六段
五段
四段
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
2024年7月1日時点 / 日本将棋連盟所属 / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
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