国鉄シキ25形貨車

国鉄シキ25形貨車
{{{size}}}
画像をアップロード
基本情報
車種 大物車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 東京芝浦電気→東芝
製造所 日本車輌製造
製造年 1960年(昭和35年)
製造数 1両
消滅 2002年(平成14年)
常備駅 浅野駅安善駅
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 18,480 mm
全幅 2,940 mm
全高 2,115 mm
荷重 50 t
自重 27 t
換算両数 積車 6.0
換算両数 空車 2.6
台車 TR92
台車中心間距離 13,400 mm
最高速度 65 km/h
テンプレートを表示

国鉄シキ25形貨車(こくてつシキ25がたかしゃ)は、1960年(昭和35年)8月29日に1両のみ日本車輌製造支店で製造された、50 トン積み落し込み式大物車である。東京芝浦電気(東芝)所有の私有貨車で、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。東芝が製造した大型の変流器や変圧器を輸送するために用いられた。

魚腹形台枠を備えた長物車のような構造である。全長は18,480 mm(車体長17,600 mm)で、車体中央部に長さ約8,000 mm、幅2,160 mmの穴が開けられており、ここに貨物を落し込んで積載する構造であった。台車ベッテンドルフ式の3軸ボギー台車であるTR92を2基備えており、ASD254-356形の手動積空切り替え式ブレーキを備えていた。

1961年(昭和36年)に信越本線を走行中に、車両限界抵触が原因の接触事故を起こした。この対策として同年改造が行われ、台枠の側梁下部が切り詰められて、それに伴う剛性低下を補う補強が行われた。

常備駅は当初新芝浦駅で、社名変更により1984年(昭和59年)5月に東芝所有となった。貨物駅集約の関係で名目上常備駅が浅野駅を経て安善駅へ移動したが、実際の留置場所は変更されていなかった。2002年(平成14年)12月に廃車となった。

参考文献

  • 吉岡心平『大物車のすべて 中』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 92〉、2007年4月1日。ISBN 978-4-7770-5196-0。 
  • 貨車技術発達史編纂委員会 編『日本の貨車 -技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2009年4月30日。 
  • 表示
  • 編集
日本の大物車
低床式(A梁)

シ1形 - シ10形 - シ200形 - シム1形 - シム20形(鶴見臨港鉄道シム110形) - シム200形 - シサ1形 - シサ10形 - シキ1形(初代) - シキ5形 - シキ15形 - シキ30形 - シキ35形 - シキ40形 - シキ60形 - シキ70形 - シキ100形 - シキ110形(鶴見臨港鉄道シキ100形) - シキ115形 - シキ120形A - シキ140形A - シキ170形A - シキ180形(初代) - シキ180形(2代) - シキ195形A - シキ290形A - シキ300形A - シキ310形 - シキ500形 - シキ550形 - cシキ300形 - オシ形 - シ形

吊り掛け式(B梁)
落し込み式(C梁)
分割低床式(D梁)
その他
1965年(昭和40年)に車運車に変更されたものは含まない、複数の形式の梁を持つものはそれぞれに表記している