山の辺橋

山の辺橋
山の辺橋の位置(埼玉県内)
山の辺橋
山の辺橋
山の辺橋の位置

山の辺橋(やまのべばし)は、埼玉県東松山市旗立台の千年谷公園に架かる道路橋である。事業中はぼたん橋の仮称が与えられていた[1]

概要

千年谷公園は岩殿丘陵(比企南丘陵)の谷戸を利用しているため、両サイドの住宅街を結ぶ歩行者専用道路ひきのみち」の橋として[2]1985年(昭和60年)の高坂ニュータウン開発に合わせて1981年(昭和56年)3月に着工され、1982年(昭和57年)3月[3]に完成した人道橋(歩行者専用橋)である。施工は三井造船が行なった[1]。三井造船としては初の斜張橋の施工であった[3]。また、東松山市域において唯一の斜張橋である。全長80メートル、総幅員8.0メートル、有効幅員7.5メートル、最大支間長は49.5メートル(支間割:49.5メートル+29.5メートル)[1]。橋格は2等橋(TL-14)[1]で自動車を通しうる設計荷重であるが、人道橋として運用している。中央に路面からの高さ24メートル[1]の主塔のあるハープ型構造の2径間連続斜張橋となっており[3]、公園のシンボルとして親しまれている。

橋の上からは東側の展望が開けているため、初日の出夜景のスポットともなっている。

周辺

  • 千年谷公園
  • 大東文化大学・緑山キャンパス
  • 松の木橋(旗立通り) - 当橋のすぐ上流側の谷戸に架かる市道の橋
  • 松風公園
  • 電大通り
  • 関越自動車道

交通

脚注

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  1. ^ a b c d e 橋梁年鑑 ぼたん橋 詳細データ - 日本橋梁建設協会橋梁年鑑データベース。2023年5月1日閲覧。
  2. ^ “橋をめぐって(東松山市を流れる川に架かる橋)”. 東松山市. p. 11. 2023年5月1日閲覧。
  3. ^ a b c 『三井造船技報』 106頁。

参考文献

  • 高橋功、斉藤孝志、他「〔報告〕ぼたん橋の設計と施工」『橋梁と基礎 2月号』第17巻第2号、株式会社建設図書、1983年2月1日、14-19頁。 
  • 三井造船技法編集委員会「住宅・都市整備公団向け斜張橋“ぼたん橋”――当社初の斜張橋工事完了――」『三井造船技報』第115号、三井造船株式会社 技術開発本部、1982年7月1日、106頁。 

関連項目

外部リンク

  • 千年谷公園と山の辺橋(せんねんだにこうえんとやまのべばし) - 東松山市役所の紹介ページ(2012年10月20日付のアーカイブキャッシュ)

座標: 北緯35度59分28.1秒 東経139度22分53.8秒 / 北緯35.991139度 東経139.381611度 / 35.991139; 139.381611