札幌市交通局D1010形気動車

札幌市交通局D1010形気動車(あるいは“D1010形内燃動車”)は、1959年に登場した札幌市電の路面ディーゼルカーである。

概要

1959年(昭和34年)6月にD1011 ~ D1013号の3両が東急車輛で製造された。日本初の路面ディーゼルカーとして登場したD1000形をベースに、細部に改良を加えた車両である。D1000形と同様に直列6気筒水冷ディーゼルエンジンを床下中央部に水平設置し、トルクコンバータを介して片側台車の2軸を駆動する物であった。

非電化で開業した鉄北線北部区間の電化に伴って廃車され、700形に車体を供出した。

改造

ラジエーター冷却ファンが路上のごみを吸い込むことを防ぐため、ラジエーター前面の導風ダクトを廃し、バンパー下部のスカートを大きく切り取る改造を行った。側面のスカートも大きく切り欠いた。

廃車・転用

1967年(昭和42年)10月に廃車され、車体は550形の電装品と組み合わされて700形701・702・704号に転用された。

主要諸元

  • 全長:13,100mm
  • 全幅:2,230mm
  • 全高:3,350mm
  • 自重:14.5t
  • 定員:110人
  • 出力:120ps
  • 台車型式:東急車輛TS-107

現有車両

高速電車(地下鉄)
南北線
東西線
東豊線
軌道線(市電)
道外製
道内製
事業用車

雪1形 - 雪10形(2代目)(ブルーム式電動除雪車(ササラ電車))

過去の車両

高速電車(地下鉄)
南北線
東西線
東豊線
試験車

第1次試験車 - 第2次試験車 - はるにれ - すずかけ - 真空式除雪車 - ブルーム式除雪車

軌道線(市電)
単車
木製
半鋼製
ボギー車
道外製
道内製
内燃動車改造
親子電車
連接車
連結車
内燃動車

D1000形 - D1010形 - D1020形 - D1030形 - D1040形

事業用車

雪10形(初代)(プラウ式電動除雪車) - DSB1形(ブルーム式内燃除雪車) - 散水車 - 貨車