李 長(り ちょう)は、紀元前1世紀、古代中国の前漢時代の学者、官人である。生没年不明。成帝(在位紀元前33年 - 紀元前7年)のとき、将作大匠を務めた[1]。著書に『元尚篇』がある。
解説
『漢書』芸文志で著書を紹介した箇所で知られる[1]。『元尚』あるいは『元尚篇』は、文字を学習するための書である。内容的には先行する『蒼頡篇』の正字を集めたものという[1]。現存しない。
脚注
- ^ a b c 『漢書』巻30、芸文志第10、小学。ちくま学芸文庫『漢書』3の529頁、531頁。
参考文献
- 中央研究院・歴史語言研究所「漢籍電子文献資料庫」。
- 班固著、『漢書』
- 小竹武夫訳『漢書』1から8、筑摩書房、ちくま学芸文庫、1998年。