籟堂

籟堂(らいどう、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

師系・経歴不明。作画期は宝暦から明和にかけての頃とされ、肉筆美人画の作2点のみが知られる。『増訂浮世絵』は「これも祐信の影響やら春信の影響をも受けた人」としているが、「百亀によく似た絵」とも述べている。

作品

  • 「美人夕涼図」 絹本着色 摘水軒記念文化振興財団所蔵
  • 「梅を見る女図」 絹本着色 光ミュージアム所蔵 ※「籟堂筆」の落款あり。那須ロイヤル美術館(小針コレクション)旧蔵

参考文献

  • 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。79頁、75コマ目。
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※133頁
  • 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第二巻) 那須ロイヤル美術館、1989年
  • 『所蔵作品撰』 摘水軒記念文化振興財団、1990年