羽川和元

羽川 和元(はねがわ わげん、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

師系・経歴不明。羽川を名乗ることから羽川珍重の門人といわれるが、珍重と和元は同一人であるという説もあり定かではない。「和元」の本来の読み方は不明で「かずもと」とも読める。作画期は享保の頃で細判の漆絵を残す。また享保12年(1727年)の絵暦で竹に雀を描いた作が知られる。

作品

  • 「市村竹之丞と荻野伊三郎の黒木売り」 細判漆絵 シカゴ美術館所蔵 ※享保8年(1723年)正月市村座の『鶏奥州源氏』より
  • 「山下金作の懐中鉄漿うりせりふ」 細判漆絵 シカゴ美術館所蔵
  • 「玄鹿を伴って歩く寿老人」 細判漆絵 ボストン美術館所蔵

参考文献

  • 鈴木重三・山口桂三郎 『浮世絵聚花 シカゴ美術館1』 小学館、1979年
  • マニー・L・ヒックマン 『浮世絵聚花 ボストン美術館1』 小学館、1983年
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年