航宙軍士官、冒険者になる

航宙軍士官、冒険者になる
ジャンル SFファンタジーアドベンチャー
小説
著者 伊藤暖彥
イラスト himesuz
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 小説家になろう
レーベル ファミ通文庫
連載期間 2017年8月10日 -
刊行期間 2017年8月10日 -
巻数 既刊4巻(2019年12月現在)
漫画
原作・原案など 伊藤暖彥(原作)
作画 たくま朋正
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 電撃コミック レグルス
(旧名・WEBデンプレコミック
レーベル 電撃コミックスNEXT
発表期間 2018年12月20日 -
巻数 既刊7巻(2024年2月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル・漫画
ポータル 文学・漫画

航宙軍士官、冒険者になる』(こうちゅうぐんしかん、ぼうけんしゃになる)は、伊藤暖彦による日本ライトノベルイラストはhimesuzが担当している。ファミ通文庫KADOKAWA)より2019年12月から刊行されている。

小説投稿サイト『小説家になろう』で2017年8月10日に連載開始された[1]。書籍化の打診を受け、2018年11月30日からファミ通文庫で刊行が始まった。書籍化後も『小説家になろう』での連載は継続している。以後、特に断りがない場合は書籍版について記載し、『小説家になろう』版はWeb版と記載する。

2020年2月時点でWeb版の更新が途絶え、原作者である伊藤暖彦による今後の展開も不明(2023年11月時点)だが、漫画版は原作を離れ2023年11月24日からオリジナルの展開を進めている。

2019年には『ラノベ好き書店員大賞2019』単行本部門1位を獲得した[2]

あらすじ

邂逅編
帝国航宙軍兵士アラン・コリントの乗艦する航宙艦イーリスは、超空間航行中に未知の攻撃を受けて航行不能となり、アランはただ一人、脱出ポッドで目前の惑星に不時着した。降り立った惑星には驚くことに、アランの遺伝子の系譜に連なる人類が繁栄し、さらにはこの惑星の人類は"魔法"なるものを使っていたのだった。アランと、彼に共生するナノマシン[ナノム]は、科学技術を駆使して"剣と魔法の世界"を調査しつつ、サバイバル生活を送ることになる。[3]
アラン・コリントは、グレイハウンドの群れに襲われていたクレリア・スターヴァインを救助する。その返礼として、クレリアから、言語や魔法を習得することになる。治療が終わったクレリアとともに旅をすることになり、タラス村に立ち寄る。そこで護衛の仕事を請けてゴタニアに向かうのだった。
冒険者編
ゴタニアに向かう途中で盗賊から救出したタルスは、ゴタニアの有力商人だった。タルスからの支援と盗賊捕縛の報奨金をもとに冒険者としての体裁を整えていった。そんな中、臣下のエルナと再会したクレリアから自身が亡国スターヴァインの王女であったと説明され、アランは助力する事を決める。
冒険者として過ごすアランのもとにセリーナ/シャロンの姉妹が訪れる。航宙艦イーリスが無事であると知ったアランは、現在の艦の状況、バグスによりこの惑星が襲われるリスク、帝国軍との合流の可能性について艦のAI であるイーリスから説明を受ける。アランは、この惑星を人類銀河帝国に編入し、バグスの襲来に備える決意をする。
一方で、クレリアはスターヴァインの残党と合流しつつあった。スターヴァイン王家の再興を願う彼らは、指導者としてアランを仰ぎ、冒険者としてクランを結成、ゆくゆくは国を取り戻さんと決意を新たにする。その舞台として、城塞都市ガンツに居を移すことになる。
城塞都市ガンツに到着した一行は、希少な魔物の討伐や、盗賊の討伐で名を上げ、クランハウスを手に入れた。後続の仲間とも合流しクランの規模は拡大する。スタンビードに備えた冒険者ギルドによる討伐依頼に対応している頃、ドラゴンが表れる。アランが単独でドラゴンの確認に向かい戦闘となるが、そこに別のドラゴンが現れ敵対、二頭の戦闘となる。アランはドローンで最初のドラゴンを倒し、衰弱したもう一方のドラゴンを助けた。ドラゴンを調べると、他の惑星の知的生物サティロンと遺伝的に近いことが判明する。アランの治療により意識を取り戻したドラゴンはグローリアと名乗り、戦闘用ドローンを率いるアランに恭順の意を示すのだった。
ドラゴンを討伐したことで名を上げたアランは、男爵に列せられ、『魔の大樹海』を得ることとなった。
貴族編
アランは、王都に蔓延る賊を討伐するために護国卿に任じられる。500人を超える賊を討伐する一方で、『魔の大樹海』に開発している都市への移民を募るのであった。

主な登場人物

主要人物

アラン・コリント
帝国航宙軍宙兵隊情報第一小隊所属で階級は中尉→将軍[4]:84
登場時の年齢は25歳[注 1]
他の乗組員が全員死亡したため、航宙艦イーリスの艦長に就任し、その直後に未知の惑星に脱出した[3]
ナノムのサポートによってVRゲームの剣術を使用。現地の既知の剣術に無い動きのため、コリント流と称している。必殺技は一子相伝の最終秘奥義・メテオストリーム。
趣味は料理でスイーツにも明るい。
火魔法と風魔法を応用したドライヤーの魔道具を発明し、料理と魔道具でかなりの利益を得ている[注 2]
近くない将来[注 3]にいずれ来訪するであろうバグスに対するために航宙軍装備を使い惑星アレスを接収して、科学教育の浸透のため国を興すことを決意する。
現在のランクは冒険者ギルドがC[6]:118、魔術師ギルドがA[4]:117
魔法
単独でも魔法は使えるが、時間のかかる魔素のリロードなどはナノムが行っている。
マルチセンサーを模した探知魔法はナノマシンで構成された魔素を探知する専用センサーとナノムの情報処理が不可欠。
イーリス・コンラート(AI)
航宙艦イーリス・コンラートの艦載AIで名誉大尉。アバターは戦死したイーリス・コンラート准将の生前の姿を模している[3]
航宙軍の最新AI[注 4]で、艦の戦力維持と上空からドローンによるサポートを行っている。
イーリス・コンラート(人間)
過去に存在していた軍人。
重巡洋艦テオの艦長で当時の階級は中佐。
既婚で二児(セリーナ、シャーロン)の母。
配属地の植民惑星がバグスの襲撃を受け、民間人の撤退時間を稼ぐため自身をおとりとした作戦行動を単身展開。すべてのバグス戦艦を引き付けたうえで巡洋艦テオのリアクターを使い自爆、襲撃に訪れたバグスを殲滅した。
死後、准将(二階級特進)と銀河大十字勲章が追贈された。
当時建造計画中だった戦艦の艦名の由来にもなっている。
クレリア・スターヴァイン
スターヴェーク王国の王女。謀反によって国を追われた。火魔法を得意とし、剣の腕も立つ[3]
身元を隠すため冒険者の「リア」と名乗っているが、装備や意匠でやんごとない人物と気付く人は多い。
年齢は16歳[注 5]
アラン曰くかなりの美形でミスギャラクシーも狙えるとの評。
ベルタ王国への道中のグレイハウンドとの戦闘で左上腕と右足首を欠損するが、ナノムのサポートにより完全に復元する。アランからは治癒について精霊を体内に宿しているためと説明を受けている。
惑星アレスの人類で唯一ナノムを体内に持つが未だに双方向の意思疎通は出来ていない。
装備の鎧は騎士の意匠の入った高価なミスリル製だが、防犯や身分を分かりにくくする目的で色をくすませる等の加工を施した。
冒険者ギルドに登録してランクはC[6]:118
エルナ・ノリアン
若くしてクレリアの近衛騎士に抜擢された剣と魔法の使い手。趣味は裁縫で、一人でドレスを作れるほどの腕前[3]
クレリア脱出の陽動部隊としてセシリオ王国に向かったのち、合流を目指してゴタニアに到着。クレリアとの合流のため別行動をしていたエルナのみ捕縛の難を逃れた。
クレリア一行に合流後は護衛として同行中。
冒険者ギルドのランクはC[4]:18
セリーナ・コンラート/シャロン・コンラート
イーリス・コンラート准将のクローンである姉妹[注 6]。セリーナとシャロンの名前は、イーリス・コンラート准将の娘の名前を由来としている。航宙艦イーリス・コンラートAIが、艦に保存されていたイーリス・コンラート准将の体組織から「航宙軍の戦力維持」のため育成した。帝国新国教会のお触れで帝国航宙軍艦には艦の名の由来となった亡き士官の体組織が保存されている。セリーナとシャロンにはアランに対する特定の感情を刷り込まれている節がある。
どちらも帝国航宙軍宙兵隊情報第一小隊所属で階級は準尉。2人ともコンバットレベルは帝国軍基準で92以上。
航宙艦イーリスの培養ポッドで育ったため、実質1歳[注 7]
クローンのため外見は同じだが髪型で判別可能で、セリーナがポニーテール、シャロンが左のワンサイドアップ。やや堅苦しいセリーナと違いシャロンは社交的な性格をしている。
2人で3回の優先権を争う賭けをしておりセリーナが勝った模様[注 8]

スターヴェーク王国

スターヴェーク国王・王妃
クレリアの両親。王都陥落後、斬首により命を落とす。
アルフ・スターヴァイン
スターヴェーク王国の王子でクレリアの兄。王都陥落後、斬首される。
ルドヴィーク辺境伯
スターヴェーク王妃の兄(クレリアの伯父[注 9]
クレリア脱出の時間稼ぎのため籠城戦を敢行。彼我戦力7対1の差がある中、2週間もの時間を稼ぎきって戦死。
アンテス団長
クレリア護衛団の団長で壮齢の男性。
ベルタ王国に向かう途中グレイハウンドの群れに襲われ、最後の一人になるまで奮闘するも命を落とす。絶命前に言葉は通じないながらもアランにクレリアの助命の意思を伝えた忠臣。
彼の使用していた魔法剣は(偶然ではあるが[注 10])アランに引き継がれた。
ファル
クレリアの侍女。グレイハウンドとの戦闘で死亡。
ライナー/ジーモン/アーロ/アンテロ/ミエス/ミルカ/オルヴォ
クレリアの護衛団員。グレイハウンドとの戦闘で全員死亡。
ダルシム
クレリアの近衛兵長。
ゴタニアでクレリア一行に合流。アランの力を図るため模擬戦を行うが敗北、その実力を認める。
セリオ準男爵
近衛の一員でゴタニアでダルシムと共に合流。左目に刀傷のある気のいい老人。

ベルタ王国

アマド
ベルタ王国の現国王。
国王の祖母がクレリアの祖母の妹であり、クレリアのはとこ(二従兄)にあたる。
タラス村の住人
ザック
タラス村の村長。クレリアの話し方や騎士の鎧を見て王侯貴族だと気付いている。
ゴタニアまでの護衛をアラン達に依頼、報酬としてアランの衣服一式を用立てた。
ベック
ザックの息子。綿の卸でゴタニアまで御者を担当する。
ゴタニアでの別れ際アランとクレリアに謝恩の投げナイフを贈り、トールと共にタラス村に帰った。
トール
ベックの幼馴染。ゴタニアまで御者を担当する。
ゴタニアの住人
タルス
ゴタニアで有数の雑貨商。家族構成は配偶者のラナ、息子カトル、娘タラ。
盗賊に襲われ身代金目的で囚われていたところをアラン達に救出される。
ザック同様、クレリアの身なりから高貴な身分を見抜いていて、態度や言動を変えている。
父親がスターヴェーク王国で商人をしていたこともあり、クレリアの現状を理解したうえで協力を惜しまない、頼れる味方。
ヨーナス
タルス家の執事。商人間の情報ネットワークで各地の情勢や動向にも明るい。
バース
宿屋「豊穣[注 11]」の主人兼料理人。家族構成は配偶者、娘サラ。
アランから料理のレシピを教わる代わり、宿を無料で提供。
カーラ
魔術師ギルドのゴタニア支部長。
支部の売り上げはあまり芳しくないらしく、金に関してはシビア。治療院でバイトしているのは公然の秘密。
魔道具作製も魔術も腕は確か。
リリー
魔術師ギルドの元気な受付嬢。S気のあるカーラに事あるごとに虐げられている。

アロイス王国

ロートリンゲン
旧スターヴェーク王国時代の爵位は侯爵。
スターヴェーク王家に対して謀反を起こし、新アロイス王国の国王となる。

その他

謎の存在
漫画版において、クレリアの姿でアランの前に姿を見せた謎の存在。人類種の存続を目的とする神に類する存在で物語の黒幕である可能性が示唆されている。惑星アレスに存在しているオーパーツの存在にも深くかかわっていると推定される。

用語・世界観

航宙艦イーリス・コンラート
ギャラクシー級弩級戦艦。
赤色艦隊スピカ方面軍 第二百三十八艦隊 二番艦。
超空間航行中になんらかの攻撃を受け重大な損害を受ける。艦長が発令した第一種非常事態宣言を受けて、損傷した不要なセクションは艦の軌道修正のため惑星に廃棄した[注 12]
現在は衛星軌道上で艦の再構成中。
地上にはドローン[注 13]、ボットや各種工作機械を展開して情報収集などを行っている。
ナノム
航宙軍兵士であれば誰でも体内で共生・培養している、軍用のナノマシンの略称。
電子顕微鏡でしか見えないほどの極小の機械で、単体ではなんの機能も持たず、最低でも1千億単位以上の集合体を形成して機能するシステム。
AI機能、体内のモニター、医療・修復機能、五感への完全なアクセス、短距離の通信機能などを備え、一種のマルチシステムといえるものである。
人間の通常の食事の成分から作製することはできず、作製には、特殊なレアメタルが必要[3]
脱出ポッドに装備していたレアメタルの錠剤・百錠を所持[注 14]。艦のメインフレームから交換したプロセッサモジュール[注 15]を持ち出している。
量子兵装
帝国軍の制式兵装。銃砲類は個人認証があり所有者以外は使用できない。
バグス
昆虫を大きくしたように見える知的生命体で、様々な種類が確認されている。
一番ベーシックなタイプが、8本足の、ゴキブリを少し細長くして上半身を反らせて身を起こしたようなタイプ。
ゴワゴワとした体毛と外殻に被われており、これだけでも人類が怖気を震うには十分だが、それに加えて極めて不潔でギトギトに脂ぎっているうえに、数種類の寄生虫をその身に宿している。
人類よりも遥かに高い戦闘能力を持ち、素手での戦闘であれば全く敵わない。
しかし、千年にわたる戦いの中で人類はその差を改善すべく努力し続けており、現在では航宙軍宙兵であれば素手での戦闘で互角の戦いができるところまで戦闘能力を上げることに成功していた。
バグスも超空間航行を行うことのできるテクノロジーは持っているが、テクノロジーでは人類のほうが数段進んでいる。
バグスの恐ろしいところは、圧倒的なその物量にある。バグスに狙われた植民惑星は、次々と出現するバグスの艦隊に襲われることになる。
専門家の分析では人類とバグスの生産性、物量の比は1対6だった。しかし、発見されるバグスの植民惑星に特別な生産力はなく、植民惑星の数も人類と大差ないと思われた。
そのため、専門家の間ではどこかにバグスの母星系と思われる大規模な繁殖・生産拠点があるという説が有力で、そこさえ発見し、殲滅することができれば、この長きにわたる戦争を終わらせることができると考えられていた[3]
惑星アレス
帝国に未編入の星系の惑星。
大気は呼吸可能で、湖や川の淡水も摂取できている。
公転周期などは不明。双方で1年の基準が違うのか、クレリアはアランの年齢と外見に違和感を覚えている。
地理・地形
陸地のセリーヌ大陸と海洋が確認されている。
主権国家および都市
スターヴェーク王国
かつてアロイス王国を併合しており、領土の南西部がそれにあたる。
およそ半数の貴族と軍が謀反を起こし王家は壊滅。これによりスターヴェーク王国は滅亡した。
旧アロイス王国を貴族を大臣に起用するなど融和政策を取ってきたが、その反面旧来の貴族の反感も買ったか3割ほどの旧来貴族も謀反に同調していた。
アロイス王国(旧)
かつてスターヴェーク王国に併合された国。主要な貴族は地位を安堵されていたが、旧王家の血筋の貴族も多く度々問題が起きていた。
アロイス王国(新)
アゴスティーニ侯爵であったロートリンゲンを新国王として、旧スターヴェーク王国をアロイス王国に改名。
二国の沿革
統廃合の流れ
スターヴェーク王国スターヴェーク王国
(謀反により滅亡)
アロイス王国(新)
アロイス王国(旧)
(併合により消滅)
ベルタ王国
スターヴァイン家との血縁が有り親国ではあるが、アロイス王国側についた。
タラス村
人口はおよそ200人。特産は綿と綿製品。
ゴタニア
防壁を備えた大規模な都市。
セシリオ王国
スターヴェーク王国の隣国。
アラム聖国
スターヴェーク王国の隣国。領土争いが度々起きていた模様。
通貨
単位はギニー。貨幣は大金貨・金貨・銀貨。
レートは100ギニー=1銀貨。
人類に連なる者
帝国ではない星系で遭遇した同じ遺伝子構造を持つ知的生命体。
第三者の手により各地で繁栄を迎えたと考えられている。
女神ルミナス
住民の信仰の対象。肩には使徒イザークを連れているとされている。
女神に宣誓を行うと体が光に包まれる現象が起きる。その行為にはかなりの制約や制限が課せられるようだが詳細は不明[注 16]
魔法
惑星の大気中に存在するエネルギー”魔素”を意識して練り上げたもの。魔素は互いに引き合い、より濃度の濃いほうに移動する性質を持っていて人体に蓄積する。
体内の魔素は使い切ると気を失うほど消耗し[注 17]、回復には丸一日かかる。
魔法の発動にはそれぞれ決まった工程を正しく行う必要があるが、実際には魔法の効果を鮮明にイメージ出来れば可能である。普通は魔導書を読んで発動に必要な工程を覚える。
魔導書はとても高価[注 18]で、複製は死罪になる程の重罪。
火・水・風・土・光の5系統の魔法が存在する。
系統 名称 効果
火魔法 ファイアー 手元に火を起こす
ファイアーボール 火の玉を手の構えた方向に飛ばす
フレイムアロー 小型のファイアーボールを3発同時に撃つ
まとめて単発にするとファイアーボールよりも強い威力になる
魔力消費量はファイヤーボールと大体同じ
爆裂魔法(グレネード) 爆発する火の玉を飛ばす
水魔法 ウォーター 手元に水を発生させる
ウォーターボール 水の玉を手の構えた方向に飛ばす
風魔法 エアバレット 空気の塊を手の構えた方向に飛ばす
ウィンドカッター 空気で作った刃を飛ばし対象を切断する
光魔法 ヒール 怪我や骨折を治療する
魔石
魔素が多く含まれる結石のようなもの。取り出した魔物の種類によって価値が大きく変わる。
蓄積した魔素を利用して魔道具の動力源にもなる。
魔道具
道具単体で魔法を発動する、魔石・魔導線・魔法陣(魔道路)・魔法出力石で構成されたもの。
魔物
魔石が体内にある獣。魔石のない獣は動物に分類される。
ギルド
冒険者や商人など業態毎の互助組織のようなもので、運営は国の枠組みを超えて行われている。
加入してギルド証を発行すれば身分証明にもなる。加入には銀貨5枚が必要。
冒険者パーティー
冒険者の集まり(リーダーは太字で表記)
シャイニングスター
名前の由来は「輝く星」という意味を持つスターヴェーク王家の家名「スターヴァイン」から。
ゴタニアで結成。
メンバーはアラン、リア(クレリア)、エルナ、セリーナ、シャロン

既刊一覧

小説

巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 航宙軍士官、冒険者になる 2018年11月30日[3] 978-4-04-735386-2
2 航宙軍士官、冒険者になる2 2019年3月30日[7] 978-4-04-735545-3
3 航宙軍士官、冒険者になる3 2019年8月30日[8] 978-4-04-735727-3
4 航宙軍士官、冒険者になる4 2019年12月27日[9] 978-4-04-735870-6

漫画

たくま朋正の作画で漫画化され、『WEBデンプレコミック』で2018年12月20日から配信開始されている。

巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 航宙軍士官、冒険者になる 2019年6月26日[5] 978-4-04-912596-2
2 航宙軍士官、冒険者になる2 2020年3月26日[6] 978-4-04-913050-8
3 航宙軍士官、冒険者になる3 2020年11月27日[4] 978-4-04-913407-0
4 航宙軍士官、冒険者になる4 2021年8月27日[10] 978-4-04-913916-7
5 航宙軍士官、冒険者になる5 2022年6月27日[11] 978-4-04-914480-2
6 航宙軍士官、冒険者になる6 2023年1月27日[12] 978-4-04-914857-2
7 航宙軍士官、冒険者になる7 2024年2月26日[13] 978-4-04-915584-6

脚注

注釈

  1. ^ 但し漫画版[5]:123ではハンドシグナルで、両手を使い3と5を示している。
  2. ^ 魔術師ギルドに研究用にドライヤーを1台20万ギニー。タルスにプリンのレシピが5千ギニー、ドライヤーを1台2万ギニー。そのほかにペットボトルも。
  3. ^ AIイーリスにより、この先1200年のうちに航宙軍よりも早くバグスが現れる確率が88%と計算された。
  4. ^ 役不足の誤用をする[5]:141など人間的な機能を模倣している様子が見られる。
  5. ^ アランには17歳と判断されたが子供に見られたくないらしく否定していない。
  6. ^ 実質的に双子。周囲にもそう説明している。
  7. ^ 長くても67日[4]:24
  8. ^ 1回目はアランの使っているものに似た魔法剣を買うのに使用[4]:139
  9. ^ 漫画版ではクレリアが叔父と発言[6]:144。動揺していたのかも知れない。
  10. ^ たまたま”ハイスクール時代ハマったVRゲームで使ってたやつにソックリ”だった。
  11. ^ 宿代は2週間の前払いで25%オフ。
  12. ^ 惑星に脱出していたアランは、空に降り注ぐ艦の破片を見て再構成に失敗したと思い落胆している。
  13. ^ 住民に目撃されたドローンは使徒イザークと認識されている。
  14. ^ 錠剤24錠は消費済み[5]:49
  15. ^ 不良ロットではるがレアメタルの塊。イーリス・コンラート大尉の同意を得て持ち出す。
  16. ^ 作中3回の宣誓が行われている。
    • クレリアが救命と従者の埋葬について恩を返すとアランに対して[5]:65
    • クレリアがルドヴィーク家の再興を辺境伯に対して[6]:152
    • エルナがクレリアの守護に命を賭けると自己宣誓[6]:169
  17. ^ 個人差があると思われるが、クレリアの場合ファイアーボール30回分に相当する。
  18. ^ 魔導書の価格()内はギルド会員価格
    • ファイアーボール:8万ギニー(6万4千ギニー)
    • ヒール:17万ギニー(13万8千ギニー)

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a_itoh(伊藤 暖彦), 航宙軍士官、冒険者になる, 小説家になろう, https://ncode.syosetu.com/n3490ee/ 2019年2月17日閲覧。 
  2. ^ “ラノベ好き書店員大賞2019:文庫部門『七つの魔剣が支配する』、単行本部門『航宙軍士官、冒険者になる』が第1位に輝く”. ラノベニュースオンライン (2019年4月14日). 2020年5月12日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h “航宙軍士官、冒険者になる”. KADOKAWA. 2019年2月17日閲覧。
  4. ^ a b c d e f “航宙軍士官、冒険者になる3”. KADOKAWA. 2024年8月12日閲覧。
  5. ^ a b c d e “航宙軍士官、冒険者になる1”. KADOKAWA. 2024年8月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f “航宙軍士官、冒険者になる2”. KADOKAWA. 2024年8月10日閲覧。
  7. ^ “航宙軍士官、冒険者になる2”. KADOKAWA. 2019年3月3日閲覧。
  8. ^ “航宙軍士官、冒険者になる3”. KADOKAWA. 2019年8月31日閲覧。
  9. ^ “航宙軍士官、冒険者になる4”. KADOKAWA. 2023年2月9日閲覧。
  10. ^ “航宙軍士官、冒険者になる4”. KADOKAWA. 2024年8月16日閲覧。
  11. ^ “航宙軍士官、冒険者になる5”. KADOKAWA. 2024年8月16日閲覧。
  12. ^ “航宙軍士官、冒険者になる6”. KADOKAWA. 2024年8月16日閲覧。
  13. ^ “航宙軍士官、冒険者になる7”. KADOKAWA. 2024年8月16日閲覧。

外部リンク