蛇の崎橋
蛇の崎橋 | |
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蛇の崎橋 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 秋田県横手市 四日町 - 蛇の崎町間 |
交差物件 | 横手川 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 秋田県道272号御所野安田線 |
管理者 | 秋田県 |
施工者 | 片山・古河 |
竣工 | 2001年3月 |
開通 | 2001年10月25日 |
座標 | 北緯39度19分3.4秒 東経140度33分54.8秒 / 北緯39.317611度 東経140.565222度 / 39.317611; 140.565222 |
構造諸元 | |
形式 | 3径間連続鋼床版鈑桁橋[1] |
全長 | 99 m |
幅 | 22.85 m |
関連項目 | |
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蛇の崎橋(じゃのさきばし)は、秋田県横手市の秋田県道272号御所野安田線にある橋で、日本百名橋の1つである。かつての羽州街道にあたり、別名は「下の橋」である。
概要
横手市の中心市街地に位置しており、横手川三橋(上の橋、中の橋、下の橋)の一つとして、同市四日町と蛇の崎町を結ぶ。橋の歴史は遅くとも江戸時代にまで遡ることとなる[2]。現在の橋は、県の河川改修事業に伴って2001年(平成13年)に架け替えられたものである。
現橋は2車線で、両側に歩道が整備されている道路橋である。全長は99 m、全体の幅は22 m。歩道幅は4.5 mあり、白御影石のタイルが使用されている。高欄の親柱には、横手の四季の祭りをイメージした絵が掘られている[1]。
橋とその周辺では古くから様々な祭事が執り行われており、代表的なものとして毎年8月に行われる「送り盆まつり」がある。享保の大飢饉で亡くなった人々を供養するために、丸太を組み合わせて骨組みを作り、外側に稲藁を編んで覆い数十本のろうそくを飾り、火を灯し、川原に繰り出したのが始まりとされ[3][4]、屋形舟[注釈 1]同士の激突が見ものである。その他、7月には「よこての全国線香花火大会」が2004年(平成16年)から毎年[注釈 2]行われている[5]。2月の横手の雪まつり(かまくら)期間中は当橋の下付近の川原に約3500個の「ミニかまくら」が作られる[6][7]。
先代の蛇の崎橋は、現在の橋から70 mほど上流の場所に架かっていた。かつて橋が架かっていた場所にはモニュメントが設置されている[8]。
- 旧橋の記念碑
(四日町側にある) - 送り盆まつりにて屋形船繰り出し
- 蛇の崎川原に作られたミニかまくら
伝承
橋の名前の由来は「蛇の崎淵」からで、そこには伝承がある[9]。
歴史
遅くとも1669年(寛文9年)の『横手絵図面』には上の橋、中の橋、下の橋の3橋がある[2]。洪水により江戸時代は何度も流され、明治時代でも4度の洪水で破損や流失をしている。明治30年代には、三橋すべてが鉄筋コンクリート橋となるが、1921年(大正10年)8月、当橋で穴が開くなどの事故が起き、負傷者が出た。そのため架け替えの検討がされたが、変更内容を巡って遅れ、1931年(昭和6年)に新しい橋が架けられた[10]。さらに2001年(平成13年)になって、現在の橋に架け替えられた[11]。
隣の橋
- 横手川
- (上流)- 学校橋 - 中の橋 - 蛇の崎橋 - 碇大橋 - 大鳥居橋 -(下流)
脚注
注釈
出典
- ^ a b “蛇の崎橋”. 日本橋梁建設協会. 2022年7月22日閲覧。
- ^ a b 松村博 1998, pp. 14–15.
- ^ “あきた(通巻134号)”. 秋田県 (1973年7月1日). 2021年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月27日閲覧。
- ^ “横手の送り盆まつり”. 一般社団法人 横手市観光協会. 2021年10月27日閲覧。
- ^ “(夏)よこての全国線香花火大会”. 横手市 (2021年9月28日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “横手で雪まつりのボランティアを募集 蛇の崎河原で「ミニかまくら」作り”. 横手経済新聞 (2018年2月5日). 2022年7月22日閲覧。
- ^ “かまくらフォトギャラリー”. 横手市 (2021年9月28日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “市報よこて No.300 p.23”. 横手市 (2018年5月1日). 2022年9月15日閲覧。
- ^ 松村博 1998, pp. 15–16.
- ^ 松村博 1998, pp. 16–17.
- ^ “秋田県橋梁長寿命化修繕計画”. 秋田県. 2013年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月27日閲覧。
参考文献
関連項目
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