鉄球と鎖

曖昧さ回避 武器として用いる「分銅鎖」とは異なります。
イメージ
鉄球と鎖の一例.両脚を足鎖で拘束し、ひとつの球に繋ぐ形。
ワシントンD.C.で掃除をするチェーン・ギャング(囚人) 1909年

鉄球と鎖英語: a ball and chain)は、かつて囚人などを拘束するために使用されていた拘束具のひとつで、おもにイギリス帝国やその旧植民地諸国で17世紀から20世紀半ばにかけて使用されていた。

2009年、17世紀に遡るものと考えられる鉄球と鎖が泥ひばりによってロンドンテムズ川で発見された[1]。これには、直径15cmほどの高品質の鉄球が付いており、重さは8kgほどあった。鎖は50cmほどの長さで、鉄製の足枷足鎖)に繋がれていた[2]。これを付けられた者は、鉄球の重さによって歩くのが難しくなる。

奴隷制度があった時代のアメリカ合衆国では、鉄球と鎖は囚人のみならず奴隷にも用いられており[3]、特に逃亡を試みた者に付けられることがあった[4]

英語における比喩表現

「鉄球と鎖」を意味する英語の「a ball and chain」は、比喩として「束縛」「拘束」を意味し、さらに俗語として男性が妻を指してこう言及することがあるとされる[5]

脚注

  1. ^ Brown, Mark (2009年8月26日). “Mystery over ball and chain found in Thames”. ガーディアン (London). https://www.theguardian.com/artanddesign/2009/aug/26/thames-ball-chain-discovery-museum 2022年10月1日閲覧。 
  2. ^ “Found: The ball and chain that may have condemned a 17th-century prisoner to a watery grave in the Thames”. Daily Mail (London). (2009年8月27日). http://www.dailymail.co.uk/news/article-1209405/First-intact-ball-chain-drowned-prisoner-mud-Thames.html 2013年1月3日閲覧。 
  3. ^ “Slave Shackle”. Kansas Historical Society. 2016年10月29日閲覧。
  4. ^ Federal Writers' Project (2006-06-15). North Carolina Slave Narratives. Applewood Books. "… a slave, was wearing a ball and chain as a punishment for running away."  Google books
  5. ^ プログレッシブ英和中辞典(第4版)『ball and chain』 - コトバンク

関連項目

  • ボール・アンド・チェイン (曖昧さ回避)
  • 電子監視
  • チェイン・ギャング(英語版)
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