J・ジョナ・ジェイムソン
J・ジョナ・ジェイムソン(J Jonah Jameson)は、マーベル・コミックのスパイダーマンに登場するキャラクター。スタン・リーとスティーブ・ディッコが手掛け、The Amazing Spider-Man #1(1963年3月)にコミック・デビュー。ジェイムソンは、デイリー・ビューグル社の社長もしくは編集長として設定されていることがある。容姿では歯ブラシ口ひげ、フラットトップな髪をしており、いつも葉巻タバコを加えている。彼は、スパイダーマン、及びそのスパイダーマンを応援するヒーローに対してネガティブ・キャンペーンを実施し、スパイダーマンを「壁を這いまわる脅威」と呼んだり、「犯罪者」と決めつけることが多く、時折だがスパイダーマンと協力することもある。
歴史
人物
ジェイムソンの家族
- デイヴィッド・ジェイムソン・バーノル — J・ジョナ・ジェイムソンの義父。
- J・ジョナ・ジェイ・ジェイムソン・シニア — J・ジョナ・ジェイムソンの疎遠の父。後にメイおばさんと結婚。『The Clone Conspiracy』編では後に病院で死去している[1]。
- ベティ・バーノル — J・ジョナ・ジェイムソンの母。
- ジョーン・ジェイムソン — J・ジョナ・ジェイムソンが最初に結婚した妻。
- ジョン・ジェイムソン — J・ジョナ・ジェイムソンの息子、宇宙飛行士。
- マーラ・マディソン — J・ジョナ・ジェイムソンが2番目に結婚した妻。後にアリスター・スマイスに殺害される。
- ピーター・パーカー — J・ジョナ・ジェイムソンの自称ではあるが、義従兄である。
- メイ・パーカー — J・ジョナ・ジェイムソンの継母であり、ピーター・パーカーの母方の叔母および養母でもある。
- ジェニファー・ウォルターズ — J・ジョナ・ジェイムソンの義娘で、ジョン・ジェイムソンの元妻。
- マーサ・マティー・フランクリン - スパイダーウーマン、J・ジョナ・ジェイムソンの養女で実の姪。後にサーシャ・クラヴィノフに殺害されてしまう。
- ジェリー・フランクリン — J. ジョナ・ジェイムソンの義弟、バーニスの夫、マティーの父。ノーマン・オズボーン、モリス・マクスウェル、カサンドラ・ウェッブ、グレゴリー・ハードが所属するカルトに参加している。
- バーニス・フランクリン — ジェリーの妻でありマティーの母であるマーラ・マディソンの亡くなった妹。
- メリー・ジェーン・ワトソン — 映画『スパイダーマン2』(2004年)に登場するジョン・ジェイムソンの元婚約者。
別世界のバージョン
登場作品
テレビアニメ
- スパイダーマン(1967年)
- 声 - ポール・クリグマン、日本語吹き替え版 - 北村弘一(ローカル局版)
- この作品では、いつもデイリー・ビューグル社に働いている社員たちを叱っており、誰かがニューヨークの街で犯罪をしている時になるとすぐにスパイダーマンせいだと決めつけるほか、自分の事しか考えておらず、臆病な性格である上、自慢ばかりしている。こういう特徴は全シーズンでも見られるが、シーズン2のエピソード「King Pinned」では、スパイダーマンに対する態度にちょっと温かみがあった。このエピソードでは、麻薬を取り扱った内容が組み込まれており、ジェイムソンがメガネを掛けた手下の男の依頼を断った際、後にキングピンと2人の手下に捕まってアジトに送り込まれた時、スパイダーマンが助けに駆け付け、キングピンが新聞社の印刷室に仕掛けたブラックボックスという時限爆弾を解除し、従業員を救った。この回以外では、ジェイムソンは何度か失敗を繰り返している。特にシーズン1のエピソード「CAPTURED BY J. JONAH JAMESON」ではジェイムソンがスパイダースレイヤーのクマ型ロボットでスパイダーマンをビルの屋上で取り押さえたとき、スパイダーマンのマスクをはぎ取ると綿につまった状態で逃げられてしまい、結局のところ捕まえられず悔しみながら休みを取っていた。「Vulture's Prey」では、時計塔の様子がおかしいと感じたジェイムソンがバルチャーに監禁され、スパイダーマンが助けに来てバルチャーが盗んだアメリカ軍のロケットを取り返すという話の中で、スパイダーマンが「助けてほしい?」って尋ねる時、ジェイムソンが「私は・・・!」っていうと、スパイダーマンは「じゃあいいや、僕は帰るから!」と帰ろうとすると、ジェイムソンが「待て、スパイダーマン!」って大声で叫ぶとき、彼は助けて欲しいという笑顔(吹き替え版での演技は微笑みながら)でスパイダーマンにロープを解かせた。
- スパイダーマン(1981年)
- 声 - ビル・ウッドソン、日本語吹き替え版は無し。
- この作品では、モーティマーという甥がいる。ピーターにとっては生意気と思っていながら、ジェイムソンはとても優秀な甥だと思っている。第1話でモーティマーがドクター・オクトパスの写真を持ってくるとき、カメラを海におとしてしまったために何も映ってなかったため、ジェイムソンは凄く怒っていた。
- スパイダーマン(1994年)
- 声 - エド・アズナー、日本語吹き替え版 - 廣田行生
- この作品では、スパイダーマンの罪悪感に対して、パワーと行動だけでなく、過去に妻が覆面強盗に殺されたことを語っていた。
- スパイダーマン・アンリミテッド(1999年)
- 声 - リチャード・ニューマン、日本語吹き替え版 - 廣田行生
- 第1話でカメオ出演。
- スパイダーマン 新アニメシリーズ(2003年)
- 声 - キース・キャラダイン、日本語吹き替え版 - 立川三貴
- スペクタキュラー・スパイダーマン(2008年)
- 声 - ダラン・ノリス、日本語吹き替え版 - 立川三貴
- アベンジャーズ 地球最強のヒーロー(2010年)
- 声 - J・K・シモンズ、日本語吹き替え版は無し
- 「Along Came Spider」に登場。
- アルティメット・スパイダーマン(2012年)
- 声 - J・K・シモンズ、日本語吹き替え版 - 町田政則[2]
- アベンジャーズ・アッセンブル
- 声 - J・K・シモンズ、日本語吹き替え版 - 町田政則
- ハルク: スマッシュ・ヒーローズ
- 声 - J・K・シモンズ、日本語吹き替え版 - 町田政則
- マーベル スパイダーマン(2017年)
- 声 - ボブ・ジョレス、日本語吹き替え版 - ボルケーノ太田[3]
テレビドラマ
- The Amazing Spider-Man
- 演 - デヴィッド・ホワイト(パイロット版)、ロバート・F・サイモン(第2話以降)、日本語吹替版 - 富田耕生(パイロット版)、上田敏也(プルトニウムを追え!)、松村彦次郎(ドラゴンの挑戦)
実写映画版
サム・ライミ監督の映画「スパイダーマンTM」、スパイダーマン2、スパイダーマン3に登場し、ジェイ・ジョナ・ジェイムソン役をJ・K・シモンズが担当。日本語吹き替え版は立川三貴が務めた。ジェームズ・キャメロンの脚本によると、デイリー・ビューグル社の編集長ではなくテレビ局の重役という設定で、ジェイムソン編集長はスパイダーマンのことを凄く嫌っており、彼の名誉を中傷するという人物となっていた。キャメロンは映画のスパイダーマン役について、R・リー・アーメイを起用しようと考えていたこともある[4][5][6][7][8][9] アメイジング・スパイダーマンにはジェイムソン編集長が登場するシーンが無いが、J・K・シモンズが続投するのではないかという噂に本人は興味を示していた[10]。
この映画ではとても大きな声で大げさに話しており、執着心が強烈で活動的でありながら、スパイダーマンに対しての嫌味は変わらずだが、スパイダーマンの信用性・名誉を傷つけるなら必ず受け入れる。しかし、悪い人みたいな印象でありながらいい人でもある。
スパイダーバース
- スパイダーマン:スパイダーバース(2018年)
- 声 - アダム・ブラウン、日本語吹き替え版 - 伊原正明
- ミゲルがアース67の世界に行ったとき、アース67のスパイダーマンに遭遇して指を指すなと言われている中、オマリー警部が「どっちが先だった?」と言ってると、ジェイムソンは「スパイダーマンが先だ、分かるだろ!」と叫ぶ。
- スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
- この作品では、アース1610、アース65、アース42のジェイムソンが登場しており、J・K・シモンズが担当している。アース13122もカメオ出演しており、こちらは2002年の映画公開時の音声が流用されている。日本語吹き替え版では立川三貴が務めた。
マーベル・シネマティック・ユニバース
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のシリーズ映画として、J・K・シモンズがJ・ジョナ・ジェイムソン役として続投している。シモンズは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)に登場している。また、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)では、『ヴェノム:ゼア・ビー・カーネイジ』でミッドクレジットシーンと、モービウス(2022年)のカットシーンにジェイムソン役としてノンクレジットでカメオ出演している。[11]
『ファー・フロム・ホーム』で登場した際、ライミ監督の三部作でシモンズが初めて演じたときの溶姿とはかなり違っていた。
ビデオゲーム
- スパイダーマン
- 声 - ディー・ブラッドリー・ベイカー、日本語吹き替え版 - 辻村真人
- スパイダーマン3
- 声 - J・K・シモンズ、日本語吹き替え版 - 辻親八
アトラクション
- アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン
- 声 - クリス・エジャリー(英)、立川三貴(日)
- ニューヨークの新聞会社・デイリー・ビューグルの編集長。スパイダーマンに対しては否定的な考えを持っている。シニスター・シンジケートを恐れ、逃げてしまった記者たちの代わりにゲストを最新の取材用車両「スクープ」に乗せ、現場へと向かわせる。
脚注
- ^ The Amazing Spider-Man vol. 4 #19. Marvel Comics.(2016年12月発行)
- ^ プロフィール(ぷろだくしょんバオバブ、2024年6月19日閲覧)
- ^ プロフィール(ぷろだくしょんバオバブ、2024年6月19日閲覧)
- ^ “Spider-Man Scriptment by James Cameron”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Review of James Cameron's Spider-Man Scriptment” (2000年2月15日). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Spider-Man Films”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “James Cameron was this close to making a Spider-Man movie” (2017年7月15日). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Chitwood, Scott (2000年2月15日). “Review of James Cameron's Spider-Man Scriptment”. IGN. 2011年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月28日閲覧。
- ^ Downey, Ryan J. (2019年1月23日). “9 Marvel Comics Movies We Almost Got in the 90s” (英語). MovieWeb. 2019年12月25日閲覧。
- ^ Topel, Fred (2012年7月30日). “J.K. Simmons is Open to Playing J. Jonah Jameson in Amazing Spider-Man 2”. CraveOnline.com. 2014年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月3日閲覧。
- ^ H.C., Luiz (2022年6月16日). “Biting into the B-Movie Thrills of 'Morbius' [The Silver Lining]”. Bloody Disgusting. 2022年6月16日閲覧。
外部リンク
- J. Jonah Jameson at Marvel.com
- Marvel Directory entry