Memory Technology Device

ルータ内のフラッシュEEPROM。MTDの実体

Memory Technology Device(メモリ・テクノロジ・デバイス、MTD)は、フラッシュメモリに作用するLinuxデバイスファイルである。

MTDサブシステムは、ハードウェア固有のデバイス・ドライバとより高水準アプリケーションの間で抽象化レイヤーを提供する。キャラクタデバイスファイルやブロックデバイスファイルがすでに存在するが、それらのセマンティクスはフラッシュメモリデバイスの動作には対応しない。

USBメモリマルチメディアカードSDメモリーカードコンパクトフラッシュなどのよく使われるリムーバブルメディアは、MTDとは異なる。これらの物もフラッシュメモリを使用しているが、フラッシュメモリはFlash Translation Layer(英語版)によってブロックデバイスインターフェースの後に遮蔽される[1]

MTDを使用するときは、JFFS2YAFFSのようなMTDに対応したファイルシステムを使用することが推奨される。MTDサブシステムはブロックデバイスをエクスポートし、それによりext4のような一般のファイルシステムを使用可能にする。しかし、これらのファイルシステムは、フラッシュメモリに特有なウェアレベリングへの対応がないため、MTDで使用することは推奨されない。

関連項目

出典

  1. ^ “Memory Technology Device Overview”. 1 September 2012閲覧。

参考文献

  • Christopher Hallinan (2010). Embedded Linux Primer: A Practical Real-World Approach (2nd ed.). chapter 10: Pearson Education. ISBN 978-0-13-706110-5 

外部リンク

  • http://www.linux-mtd.infradead.org
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