京王バス多摩営業所
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/69/KeioDentetsuBus_Tama.jpg/250px-KeioDentetsuBus_Tama.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c2/KEIO_BUS_2PG-MP38FK_J32313.jpg/250px-KEIO_BUS_2PG-MP38FK_J32313.jpg)
京王バス多摩営業所(けいおうバスたまえいぎょうしょ)は、東京都多摩市南野1-1-1に位置する京王バスの営業所である。当所を表す社内識別記号は「J」。最寄り停留所は「京王多摩車庫前」だが、行先表示では「京王多摩車庫」と表記される事が多い。
営業区域は近隣の京王電鉄バス桜ヶ丘営業所と共に京王線聖蹟桜ヶ丘駅、京王相模原線多摩センター駅および永山駅を起終点とし、営業所所在地の多摩市を中心に八王子市東部、稲城市西部の若葉台駅[1]・稲城駅・南多摩駅などのほか、一部路線は日野市および町田市へ乗り入れるなど広範囲である。多摩市コミュニティバス「多摩市ミニバス」の運行受託も行っている。
営業所構内には車両整備工場が併設されており、京王電鉄バスグループの全車両の整備を担当している。
概要
多摩営業所の前身は、京王帝都電鉄時代に多摩ニュータウン内の輸送を目的に桜ヶ丘営業所から分割された「多摩車庫」である。その後、京王電鉄本体から「京王電鉄バス」へのバス事業の分社化から「京王バス南」への子会社化を経て現在に至る。このような複雑な歴史をたどっているが、現在使用している営業所記号の「J」は京王帝都電鉄時代から桜ヶ丘営業所が使用していた記号を継承したもので、京王電鉄バス桜ヶ丘営業所には電鉄本体からの分社化後に、新たに記号「S」が与えられた。
多摩ニュータウン周辺には神奈川中央交通多摩営業所(所在地は八王子市南大沢)の路線も存在し、共同運行路線も多く存在する。ただし両社とも営業所名が「多摩営業所」であるため、最寄り停留所も「京王多摩車庫」「神奈中多摩車庫」として混同を防いでいる。多摩市内における京王と神奈川中央交通の路線が並走する区間は、共同運行路線だけでなく神奈川中央交通が単独で運行する路線(鶴31・32、多04、永13、桜23・24)でも京王が発行した共通定期券が利用可能であり、時刻表も京王が一括して管理しているので、停留所に掲示された時刻表や京王グループの時刻表サイト「バスナビ.com」では、京王の路線のほかに神奈川中央交通が運行する路線も含めて表示されている[2]。ただし、京王の多摩営業所が位置する多摩市南野1-1-1は、市域変更前までは町田市小野路町瓜生だったことや、営業所の開設以前は神奈川中央交通が路線を担当していたこともあり、「京王多摩車庫前」の停留所は現在でも神奈川中央交通の所有・管理である。このため、停留所そのものは神奈川中央交通の仕様となっており、連絡先も「神奈川中央交通の多摩営業所」のものが大きく記載されている。
多摩営業所の敷地の直下には、城山ダムから長沢浄水場(川崎市多摩区)への川崎市上下水道局の水道管(給水管)が埋設されている。
沿革
- 1983年7月 - 京王帝都電鉄桜ヶ丘営業所から分離する形で、桜ヶ丘営業所多摩車庫として開設。
- 1984年4月2日 - 営業所を桜ヶ丘から移転し、京王帝都電鉄多摩車庫が多摩営業所に、桜ヶ丘営業所が多摩営業所桜ヶ丘車庫となる。
- 1985年 - 中央工場を永福町営業所敷地内から多摩営業所敷地内へ移転。
- 1987年 - 中央工場を車両整備工場に組織変更。
- 1996年9月1日 - バス共通カードを導入。乗車方法を前乗り中降りから中乗り前降りに変更。
- 1998年7月1日 - 京王帝都電鉄が「京王電鉄株式会社」へ社名変更。
- 2001年3月 - 京王電鉄多摩営業所桜ヶ丘車庫が桜ヶ丘支所となる。
- 2002年
- 2月1日 - 「京王電鉄バス株式会社」を設立。
- 4月1日 - 南大沢京王バス株式会社営業開始。
- 8月1日 - 京王電鉄バス、京王電鉄より乗合バス事業を譲受して営業開始。京王電鉄バス多摩営業所となる。
- 2003年4月1日 - 桜ヶ丘支所が再度独立、京王電鉄バス桜ヶ丘営業所となる。
- 2007年8月5日 - PASMOを導入。
- 2008年8月1日 - 京王バス南・多摩営業所を併設。
- 2011年2月11日 - 再び桜ヶ丘営業所の管轄下となり、桜ヶ丘営業所多摩車庫に改称。
- 2012年4月1日 - 桜ヶ丘営業所多摩車庫を廃止、京王バス南・多摩営業所に統一(子会社化完了)。
- 2019年4月1日 - 京王電鉄バスからの委託路線が、すべて京王バス南の保有路線に変更となる。
- 2020年10月1日 - 京王バス南・京王バス東・京王バス中央の3社が合併し、京王バス(2代目)が発足した事により、当営業所は京王バス多摩営業所となる。
- 2023年12月20日 - 営業用最後のKL-UA452KAN改であったJ40535号車のラストランが実施される[3]。
現行路線
●印:神奈川中央交通多摩営業所と共同運行を行っている路線
聖ヶ丘線
- 桜06:聖蹟桜ヶ丘駅 - 新大栗橋 - 桜ヶ丘カントリークラブ - 東部団地入口 - 東部団地 - 聖ヶ丘団地 - 多摩大学 - 陸上競技場入口 - 聖ヶ丘センター - 聖ヶ丘一丁目 - 諏訪神社 - 永山駅
- 桜06:東部団地 → 東部団地入口 → 桜ヶ丘カントリークラブ → 新大栗橋 → 聖蹟桜ヶ丘駅
- 桜06:聖蹟桜ヶ丘駅 → 新大栗橋 → 桜ヶ丘カントリークラブ → 東部団地入口 → 東部団地 → 聖ヶ丘団地 → 多摩大学(土曜・休日運休)
- 桜07:聖蹟桜ヶ丘駅 - 新大栗橋 - 桜ヶ丘カントリークラブ - 東部団地入口 - 連光寺 - 稲城台病院入口 - 天王橋 - 多摩東公園 - 諏訪一丁目 - 諏訪神社 - 永山駅
- 永34:永山駅 - 諏訪神社 - 聖ヶ丘一丁目 - 聖ヶ丘センター - 陸上競技場入口 - 多摩大学 - 聖ヶ丘団地
聖蹟桜ヶ丘駅から南部の永山駅を結ぶ路線で、乞田川沿いに南下すれば一直線だが東部の桜ヶ丘公園周辺を遠回りで運行する。中心となるのは桜06だが、東部団地・多摩大学発着の区間便と永34は早朝および夜間のみ運行される。多摩大学止まりの区間便は2023年(令和5年)9月8日のダイヤ改正で新設された。2011年(平成23年)頃に桜ヶ丘営業所へ移管されたが、2017年(平成29年)4月1日のダイヤ改正で桜ヶ丘営業所との共同運行となった。桜07は日中時間帯に1往復が設定されるのみだが、全日とも運行される。
諏訪線
- ●桜22:聖蹟桜ヶ丘駅 → 新大栗橋 → 車橋 → 諏訪下橋 → 永山駅 → 諏訪二丁目 → 諏訪南公園 → 諏訪四丁目 → 諏訪三丁目 → 諏訪南公園 → 諏訪二丁目 → 永山駅 → 諏訪下橋 → 車橋 → 新大栗橋 → 聖蹟桜ヶ丘駅
- ●桜22:聖蹟桜ヶ丘駅 → 新大栗橋 → 車橋 → 諏訪下橋 → 永山駅 → 諏訪二丁目 → 諏訪南公園 → 諏訪四丁目 → 諏訪三丁目
- ●桜22:諏訪四丁目 → 諏訪三丁目 → 諏訪南公園 → 諏訪二丁目 → 永山駅 → 諏訪下橋 → 車橋 → 新大栗橋 → 聖蹟桜ヶ丘駅
- 桜25:聖蹟桜ヶ丘駅 - 新大栗橋 - 車橋 - 諏訪下橋 - 永山駅 - 諏訪二丁目 - 諏訪南公園 - 永山五丁目 - 南貝取 - 瓜生 - 京王多摩車庫前
- ●永12:諏訪四丁目 → 諏訪三丁目 → 諏訪南公園 → 諏訪二丁目 → 永山駅
- 永14:永山駅 - 諏訪二丁目 - 諏訪南公園 - 永山五丁目 - 南貝取 - 瓜生 - 京王多摩車庫前
聖蹟桜ヶ丘駅から永山駅を経由し、南東部の諏訪地区(多摩ニュータウン諏訪永山団地)を循環運行する路線と、永山五丁目から京王多摩車庫方面へ向かう路線群である。桜22は諏訪四丁目循環として案内され、以前は循環運行せずに諏訪四丁目発着で運行していたが、2005年(平成17年)6月20日のダイヤ改正で桜25・永14を除いた出入庫便を除いて全てを循環運行とした。諏訪三丁目・四丁目周辺は反時計回りの一方通行である。沿線に集合住宅が多い永山駅 - 永山五丁目間は特に利用者が多く、全体的に見ても終日に渡って混雑している。以前は桜23(聖蹟桜ヶ丘駅 - 永山駅 - 永山五丁目)、永13(永山駅 - 永山五丁目)と桜24(聖蹟桜ヶ丘駅 - 永山駅 - 京王多摩車庫前 - 鶴川駅)の各系統を神奈川中央交通と共同運行していたが、前者は2004年(平成16年)に、後者は2006年(平成18年)に京王が撤退し、桜25・永14に集約している。
若桜線
2004年(平成16年)に新設された路線で、聖蹟桜ヶ丘駅と若葉台駅を若葉台ヒルズパークの北側を周回して結ぶ。土曜・休日のみ運行され、聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩東公園間では2023年(令和5年)3月まで桜27が運行していたが、現在は廃止されている。路線の開設当初は京王電鉄バス多摩営業所が担当していたが、2009年(平成21年)に京王バス南へ委託され、2019年(平成31年)4月から京王バス南の自社運行路線へ移行された。
鶴牧線(鶴牧団地循環)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3d/KeioDentetsuBus_J40540.jpg/250px-KeioDentetsuBus_J40540.jpg)
- 桜63:聖蹟桜ヶ丘駅 → 多摩市役所 → 乞田五差路 → 愛宕東公園 → 愛宕四丁目 → 多摩センター駅 → 奈良原公園 → 鶴牧センター → 富士見通下 → 多摩センター駅 → 愛宕四丁目 → 愛宕東公園 → 乞田五差路 → 多摩市役所 → 聖蹟桜ヶ丘駅
- ●多61:多摩センター駅 → 奈良原公園 → 鶴牧センター → 富士見通下 → 多摩センター駅
- ●多61:奈良原公園 → 鶴牧センター → 富士見通下 → 多摩センター駅
多摩センター駅の南側に位置する多摩ニュータウン鶴牧団地を循環運行する路線で、行先表示は「鶴牧団地循環」「鶴牧循環」と案内される。多摩営業所の主力路線で、聖蹟桜ヶ丘駅発着路線は京王が単独で運行しているが、多摩センター駅発着の循環路線と奈良原公園始発便は神奈川中央交通との共同運行で、夜間の入庫便として多摩センター駅から富士見通下まで運行する便は神奈川中央交通の単独運行である。聖蹟桜ヶ丘駅までの便は日中時間帯の一部に限られる。
市役所線
- 桜47:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 大橋 - 貝取 - さんかく橋 - 南貝取 - 瓜生 - 京王多摩車庫前
- 桜62:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 愛宕東公園 - 愛宕四丁目 - 多摩センター駅
- 桜62:愛宕東公園 - 愛宕四丁目 - 多摩センター駅
聖蹟桜ヶ丘駅と多摩センター駅を多摩市役所経由で結ぶ路線群で、前述の桜63(聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 多摩センター駅 - 鶴牧循環)の途中折返しである。桜47は乞田五差路から一気に南下して京王多摩車庫前まで運行する出入庫路線で、大橋 - 南貝取間は同系統の独自区間となっている。
豊ヶ丘線
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/68/KeioBusMinami_J31212.jpg/250px-KeioBusMinami_J31212.jpg)
- 桜46:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 大橋 - 釜沼橋 - 豊ヶ丘四丁目 - 恵泉女学園大学入口 - 落合三丁目 - 多摩センター駅
- 多01:多摩センター駅 - 落合三丁目 - 恵泉女学園大学入口 - 豊ヶ丘四丁目 - 京王多摩車庫前
- ●多03:多摩センター駅 - 落合三丁目 - 恵泉女学園大学入口 - 豊ヶ丘四丁目
- ●永65:永山駅 - 大橋 - 釜沼橋 - 豊ヶ丘四丁目 - 恵泉女学園大学入口 - 落合三丁目 - 多摩センター駅
- ●永66:永山駅 - 大橋 - 釜沼橋 - 豊ヶ丘四丁目
豊ヶ丘四丁目を中心に聖蹟桜ヶ丘駅と多摩センター駅の両方を結ぶ路線群である。利用者が特に多いのは多摩センター駅 - 豊ヶ丘四丁目間で、利用者の多さから多01は京王多摩車庫前へ向かう途中に豊ヶ丘四丁目に立ち寄る経路となっている。中心となるのは永65で、永山駅から大橋までは途中停留所に停車せず、大橋から豊ヶ丘地区をUの字形に迂回してから多摩センター駅へ向かう。
青木葉線
多摩センター駅からの出入庫系統だが、こちらは前述の多01(多摩センター駅 - 落合三丁目 - 京王多摩車庫前)より西側の落合中学校付近を経由する。多01が夜間の運行に限定されているのに対し、日中時間帯はこの多05で出入庫を行う。多摩センター駅 - 一本杉公園間は神奈川中央交通が担当する鶴32(多摩センター駅 - 小野路 - 鶴川駅)と並走している。
松が谷線
- 多11:多摩センター駅 → モノレール松が谷駅 → 大塚公園 → 松が谷 → 滝谷戸 → 多摩センター駅
- 多11:多摩センター駅 → モノレール松が谷駅 → 大塚公園 → 松が谷 → 滝谷戸
- 多11:大塚公園 → 松が谷 → 滝谷戸 → 多摩センター駅(日曜・休日運休)
- 多17:多摩センター駅 → 滝谷戸 → 南多摩看護専門学校 → 松が谷高校 → 大塚公園 → 松が谷 → 滝谷戸 → 多摩センター駅
多摩センター駅北部の松が谷地区を循環運行する短距離路線で、中心は多11である。多17は南多摩看護専門学校経由の循環路線で、2003年(平成15年)4月1日に新設された。以前は松が谷から聖蹟桜ヶ丘駅へ向かう桜85が運行していたが、2020年(令和2年)2月に廃止された[4]。現在は、最終便が滝谷戸止まりとなっているほか、2023年(令和5年)9月8日のダイヤ改正で全便が終日に渡って前乗り先払いへ変更された[5]。
多摩帝京線
- 多16:多摩センター駅 - 堰場 - 帝京大学入口 - 中和田 - 百草団地南 - 帝京大学構内
- 多16:多摩センター駅 -(直行)- 帝京大学構内
- 多16:多摩センター駅 -(直行)- 帝京大学小学校
帝京大学八王子キャンパスへの通学路線だが、直行便以外は百草団地へのアクセスも兼ねている。2003年(平成15年)に新設され、2017年(平成29年)に急行便が廃止され、途中無停車の直行便と各停便に再編された。従来は前乗り前払い方式だったが、2018年(平成30年)3月19日より直行便を除いて後乗り後払い方式に変更された。
大塚住宅線
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/62/Keio_Bus_Minami_J21214_at_Tama-Center_Station.jpg/250px-Keio_Bus_Minami_J21214_at_Tama-Center_Station.jpg)
2015年(平成27年)4月1日に新設された循環路線で、これによってモノレールの側道などに停留所が往復合わせて6ヶ所新設された。日中時間帯の運行は設定されておらず、同時間帯は後述の豊33を利用する事となる。
落合線
- 多43:多摩センター駅 - 上落合 - 唐木田駅東 - 長坂公園 - 福祉センター - 国際ゴルフ場 - 多摩丘陵病院 - 日大三高(平日・休日運休)
- 多44:多摩センター駅 -(急行)- 日大三高
- 多45:多摩センター駅 - 鶴牧西公園 - 長坂公園 - 福祉センター - 国際ゴルフ場 - 多摩丘陵病院 - 日大三高
- 多45:多摩センター駅 → 鶴牧西公園 → 長坂公園(土曜・休日運休)
多摩センター駅と日大三高方面を結ぶ路線群で、多44は通学輸送の急行路線である。中心となるのは2018年(平成30年)に新設された多45だが、多43と異なり唐木田駅東には停車しないため、長坂公園での乗り換えとなる。
中大線
- 豊32:豊田駅南口 - 平山橋 - 平山五丁目 - 上程久保 -(中大西門→)- 中央大学 - 東中野 - 堰場(モノレール駅入口) - 多摩センター駅
- 豊33:豊田駅南口 - 平山橋 - 平山五丁目 - 上程久保 -(中大西門→)- 中央大学 -(←大塚住宅 / 中大隧道→)- 向山緑地 - 堰場(モノレール駅入口) - 多摩センター駅
- 多13:多摩センター駅 → 堰場(モノレール駅入口) → 東中野 → 中央大学
- 多13:中央大学 → 東中野 → 堰場(モノレール駅入口) → 多摩センター駅(土曜・休日運休)
JR中央線豊田駅と多摩センター駅を中央大学多摩キャンパス経由で結ぶ路線で、2009年(平成21年)9月までの休日は多摩テックを経由していた。多摩都市モノレールが開業するまでは、多摩センター駅 - 中央大学間は大学へのアクセスが中心となって、廃止された多14(多摩センター駅 - 中央大学 - 多摩動物公園駅)と共に多数の路線が運行していたが、現在でも中央大学のバスターミナルが非常に広大な敷地となっているのはその名残である。2000年(平成12年)1月10日に多摩都市モノレールが開業すると前述の多14は廃止され、大学へのアクセスもモノレールに移行したため、利用者の中心はモノレール各駅へのアクセスが多少困難な平山・豊田・日野エリアの住民となっている。2017年(平成29年)4月1日より、向山緑地経由の豊33が新設されたほか、豊田駅南口ロータリーの開設によって豊32も含めて起点が豊田駅南口へ変更された。
多13は中央大学までの区間便で、中央大学方向は全日とも1便が運行されるが、多摩センター駅方向は平日早朝に1便が運行されるのみである。
向陽台線
- 稲12:稲城駅 - 稲城市保健センター - 向陽台六丁目 - 城山公園南 - 稲城中央公園 - 総合体育館 - 長峰 - 若葉台二丁目 - 若葉台駅(小田急バス新百合ヶ丘営業所と共同運行)
- 稲22:稲城駅 - 稲城市保健センター - 向陽台六丁目 - 城山公園 - 南多摩駅 - 稲城市立病院 - 桜ヶ丘カントリークラブ - 新大栗橋 - 聖蹟桜ヶ丘駅
- 若02:若葉台駅 - 若葉台二丁目 - 長峰 - 総合体育館 - 稲城中央公園 - 城山公園南 - 城山公園 - 南多摩駅(土曜・休日運休)
稲城駅と若葉台駅を結ぶ路線で、多摩ニュータウン向陽台および長峰地区を経由する。稲22は向陽台六丁目から北上して南多摩駅・稲城市立病院を経由して聖蹟桜ヶ丘駅へ向かう中距離路線で、稲城市立病院 - 桜ヶ丘カントリークラブ間は途中停留所が設置されていない。稲12のみ小田急バスとの共同運行路線で、小田急担当便は全ての時間帯で前乗り前払いとなるが、京王担当便は稲22を除き、朝ラッシュ時間帯は混雑緩和のため前乗り前払いで運行される。
若葉台循環線
- 若01:若葉台駅 → 若葉台三丁目 → 稲城第六中学校 → ビューコート若葉台前 → 若葉台パークヒルズ前 → 若葉台四丁目 → 若葉台小学校西 → 稲城第六中学校 → 若葉台三丁目 → 若葉台駅
- 若01:若葉台駅 → 若葉台三丁目 → 稲城第六中学校 → ビューコート若葉台前 → 若葉台パークヒルズ前 → 若葉台四丁目(土曜・休日運休)
- 若01:ビューコート若葉台前 → 若葉台パークヒルズ前 → 若葉台四丁目 → 若葉台小学校西 → 稲城第六中学校 → 若葉台三丁目 → 若葉台駅
若葉台駅から北西部の多摩ニュータウン若葉台地区にあるUR賃貸マンション「ビューコート若葉台」、民間分譲マンション「若葉台パークヒルズ」などを団地を循環運行する路線で、全ての時間帯で前乗り前払いで運行される。若葉台四丁目止まりは平日の最終便のみ設定されている。当初は小田急バス町田営業所との共同運行路線だったが、2019年(平成31年)4月1日から京王バス単独での運行となった。
不定期運行路線バス
稲城市と府中市が設立した一部事務組合「稲城・府中墓苑組合」が、稲城市矢野口のスカイテラス南山地で運営する公営墓地「稲城・府中メモリアルパーク」への墓参客のアクセスのため、2020年(令和2年)3月から7月の旧盆・8月のお盆・春秋の彼岸の時期に季節運行している[6]。
多摩市ミニバス
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e4/KeioBusMinami_J20912_TamaCity-Minibus.jpg/250px-KeioBusMinami_J20912_TamaCity-Minibus.jpg)
廃止・移管路線
停留所表記は、廃止・移管当時のままとする。
- 桜01:聖蹟桜ヶ丘駅 - 対鴎荘前 - 連光寺坂 - 桜ヶ丘カントリークラブ - 記念館前 - 東部地蔵前 - 連光寺
- 桜ヶ丘営業所に移管するまでは両方向運行していたが、移管と同時に聖蹟桜ヶ丘駅方向が早朝のみ運行していた。2016年(平成28年)1月3日のダイヤ改正で廃止された。
- 桜02:聖蹟桜ヶ丘駅 - 対鴎荘前 - 連光寺坂 - 桜ヶ丘カントリークラブ - 稲城市立病院 - 南多摩駅 - 大丸公会堂 - 是政 - 矢崎町 - 府中市役所 - 第一小学校 - 府中駅
- 1991年(平成3年)に廃止された聖蹟桜ヶ丘から府中までの長距離路線で、桜ヶ丘カントリークラブ - 稲城市立病院間は後年に稲22(稲城駅 - 南多摩駅 - 聖蹟桜ヶ丘駅)が新設されてバス路線が復活した。
- 桜05:聖蹟桜ヶ丘駅 - 対鴎荘前 - 連光寺坂 - 桜ヶ丘カントリークラブ - 記念館前 - 多摩大学 - 聖ヶ丘センター - 聖ヶ丘一丁目 - 諏訪下橋 - 永山駅
- 聖蹟桜ヶ丘駅と永山駅を多摩大学経由で運行する遠回り路線だが、現在は運行していない。
- 桜23:聖蹟桜ヶ丘駅 - 永山駅 - 諏訪南公園 - 永山五丁目
- 桜24:聖蹟桜ヶ丘駅 - 永山駅 - 諏訪南公園 - 永山高校 - 京王多摩車庫前 - 五反田 - 鶴川駅
- 神奈川中央交通との共同運行だったが、現在は京王のみ撤退し、神奈川中央交通が単独で運行している。
- 桜26:聖蹟桜ヶ丘駅 - 車橋 - 永山駅
- 2001年(平成13年)に新設された桜22(聖蹟桜ヶ丘駅 - 永山駅 - 諏訪四丁目循環)の区間便だが、僅か2年後の2003年(平成15年)に廃止されている。
- 桜27:聖蹟桜ヶ丘駅 - 車橋 - 多摩東公園(土曜・休日運休)
- 平日のみ運行する桜28(聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩東公園 - 若葉台駅)の区間便だが、2023年(令和5年)3月18日のダイヤ改正で廃止された。
- 桜43:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 大橋 - 多摩センター駅 - 唐木田駅東 - 福祉センター - 国際ゴルフ場 - 多摩丘陵病院 - 日大三高
- 2005年(平成17年)のダイヤ改正で廃止された。 大橋 - 多摩センター駅間はニュータウン通りを経由しており、2017年(平成29年)に同区間で京王バスによる実証実験運行が行われたが、定期路線に昇格することは無かった。
- 桜45:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 永山五丁目
- 2005年(平成17年)のダイヤ改正で京王多摩車庫前発着の桜47(二代)へ変更された。
- 桜47(初代):聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 永山駅 - 貝取北センター - 豊ヶ丘四丁目 - 多摩センター駅
- 2000年(平成12年)1月10日の多摩都市モノレール開業によるダイヤ改正で廃止された。
- 桜48:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 貝取北センター - 豊ヶ丘四丁目
- 桜64:聖蹟桜ヶ丘駅 - 多摩市役所 - 乞田五差路 - 永山駅
- 桜65:聖蹟桜ヶ丘駅 - 熊野橋 - 聖ヶ丘病院前 - ひじり坂 - 永山駅
- 桜72:聖蹟桜ヶ丘駅 - 東寺方 - 愛宕東 - 愛宕団地 - 鹿島 - モノレール松が谷駅 - 多摩センター駅
- 桜73:聖蹟桜ヶ丘駅 - 東寺方 - 愛宕東 - 愛宕団地 - 鹿島 - モノレール松が谷駅 - 多摩センター駅 - 多摩南部地域病院
- 桜ヶ丘営業所へ移管された。
- 桜80:聖蹟桜ヶ丘駅 - 一の宮 - 和田 - 帝京大学入口 - 堰場 - 大竹橋 - 由木折返場 - 南大沢駅
- 時期不明だが南大沢営業所へ移管された。
- 桜85:聖蹟桜ヶ丘駅 - 一の宮 - 和田 - 帝京大学入口 - 堰場 - 大塚公園 - 松が谷 - 多摩センター駅
- 聖蹟桜ヶ丘駅と多摩センター駅を松が谷経由で結んでいたが、2020年(令和2年)2月22日のダイヤ改正で廃止された。かつては松が谷方面への主力路線だったが、多摩センター駅発着の循環路線(多11)が増発されて立場が入れ替わった。
- 桜86:聖蹟桜ヶ丘駅 - 中央大学
- 南大沢営業所が担当する堀05と統合し、南大沢営業所が担当する桜88へ変更された。
- 桜91:聖蹟桜ヶ丘駅 - 浄水場前 - 桜ヶ丘二丁目
- 桜91:聖蹟桜ヶ丘駅 → 浄水場前 → 桜ヶ丘二丁目 → 総合体育館 → 一の宮 → 桜ヶ丘車庫
- 2014年(平成26年)10月5日のダイヤ改正で桜91・92が多摩営業所へ移管された際に必要性が無くなり廃止された。
- 桜92:聖蹟桜ヶ丘駅 - 浄水場前 - 桜ヶ丘二丁目 - 永山駅
- 桜ヶ丘営業所へ移管された。
- 桜93:聖蹟桜ヶ丘駅 → 浄水場前 → 桜ヶ丘二丁目 → 東寺方三丁目
- 2016年(平成28年)に入庫便として新設されたが、2019年(平成31年)4月1日に桜91・92が桜ヶ丘営業所へ再移管されたため廃止された。
- 永12:永山駅 → 諏訪南公園 → 諏訪四丁目 → 諏訪三丁目 → 諏訪南公園 → 永山駅 → 車橋 → 聖蹟桜ヶ丘駅(京王のみ)
- 2023年(令和5年)3月18日のダイヤ改正で廃止された。
- 永33:永山駅 - 諏訪下橋 - 聖ヶ丘一丁目 - 聖ヶ丘センター - 多摩大学 - 聖ヶ丘団地
- 1990年(平成2年)に廃止された。
- 多06:京王多摩車庫前 → 瓜生 → 貝取 → 大橋 → 愛宕東 → 愛宕団地 → 鹿島 → モノレール松が谷駅 → 多摩センター駅
- 多14:多摩センター駅 - 堰場 - 中央大学 - 多摩動物公園駅
- 2000年(平成12年)4月3日のダイヤ改正で廃止された。
- 多15:多摩センター駅 - 堰場 - 帝京大学折返場(急行)
- 2003年1月15日のダイヤ改正で廃止された。
- 多42:多摩センター駅 - 唐木田駅東 - 福祉センター - 国際ゴルフ場 - 多摩丘陵病院 - 下小山田
- 2000年(平成12年)4月3日のダイヤ改正で廃止された。
- 立63:立川駅北口 - 日野橋 - 万願寺 - 高幡不動駅
- 動23:多摩動物公園駅 - 中央大学
- 豊31:豊田駅北口 - 中央大学
- 上記3系統は2000年(平成12年)1月10日の多摩都市モノレール(立川北 - 多摩センター駅間)開業によるダイヤ改正で廃止された。
- 稲11:稲城駅 - 城山公園南 - 向陽台 - 稲城中央公園 - 総合体育館 - 長峰小学校 - 長峰
- 稲13:稲城駅 → 城山公園南 → 向陽台 → 堂ヶ谷戸橋 → 長峰 → 長峰小学校 → 稲城駅(長峰循環)
- 稲13:稲城駅 → 城山公園南 → 向陽台 → 長峰小学校 → 長峰 → 堂ヶ谷戸橋 → 稲城駅(長峰循環)
- 稲11の京王担当便は2005年(平成17年)に深夜時間帯の出入庫便のみの運行となり、代替として稲13を新設したが2024年(令和6年)3月16日のダイヤ改正で両系統とも廃止された。なお、稲11は長峰方向のみ小田急バスが運行を継続している。
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター送迎バス
- 京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターせいせき - 若葉台駅
- 京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターせいせき - 向陽台三丁目 - ビュータワーズ向陽台 - 京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターせいせき(循環)
車両
国産4メーカーを採用している。かつては三菱ふそうを長らく採用し、1994年度までは毎年三菱車で導入されていた。
1995年以降は京王バスグループの他の営業所と同様、日産ディーゼル(現・UDトラックス)車の大量導入が開始され、中型長尺車のJP系が配置された。三菱車の導入は1999年と2003年のみとなった。2004年と2005年は日産ディーゼルの大型ノンステップバスUA系が導入され、翌2006年に再び三菱ふそうの中型長尺ノンステップバス(三菱ふそう・エアロミディMK)が導入された。
UDトラックスのバス事業撤退後、2011年からはエアロスターノンステップが京王バス南に導入され、京王電鉄バス時代から数えて12年ぶりのエアロスター導入となった。またジェイ・バス製の車両導入も増え、2012年にはブルーリボンIIが、2014年にはエルガハイブリッドが、2019年にはブルーリボンハイブリッドが、2020年には京王初の燃料電池バス(トヨタ・SORA)がそれぞれ導入され、バリエーションが増えている。2013年には「京王の電車・バス100周年」を記念した復刻塗装車も導入されたほか、2018年には有料座席指定列車「京王ライナー」で使用される京王5000系電車を模したラッピングバスが導入されている[7]。
車体塗装は、おおむね京王電鉄バス時代から在籍する車両は京王電鉄バスカラー(アイボリー地に京王レッドと京王ブルーの帯)、京王バス南への移管・委託後に導入された新車や、一部の転属車は京王ブルーを基調とした京王バスカラー(子会社カラー)を採用している。
多摩市ミニバスには、運行開始時は京王電鉄バスカラーの日産ディーゼル・RNが使用され、車両代替後は専用塗装のレインボーIIとポンチョが新車導入された。うち1台は多摩市とサンリオピューロランドのタイアップ「ハローキティにあえる街」として、ハローキティなどサンリオキャラクターのラッピングが施されている。なお、サンリオピューロランドのラッピング車両は南大沢営業所の空港連絡バスでも運行されている。
- 京王の電車・バス100周年記念塗装車(J31302)
- ピンポン・パンポンラッピングバス車両(J21216)
- フルカラーLEDを採用したブルーリボンハイブリッド(J22208)
脚注
- ^ 若葉台駅の所在地は川崎市麻生区だが、駅そのものが県境にあり、駅前ロータリーは東京都稲城市に位置する。京王バスの若葉台駅発着路線は京王相模原線北側の稲城市内を運行している。
- ^ 一例として、多摩センター駅時刻表 多05・鶴32 バスナビ.com。
- ^ [1]
- ^ “【桜85】聖蹟桜ヶ丘駅~松が谷~多摩センター駅 系統運行終了のお知らせ”. 京王電鉄バス. 2020年2月20日閲覧。
- ^ “9/8(金)~ 多摩センター駅松が谷循環線・松が谷高校循環線乗り場の変更のお知らせ”. 京王電鉄バス. 2023年9月8日閲覧。
- ^ 不定期運行路線バスのご案内 - 公営 稲城・府中メモリアルパーク
- ^ 京王バス南,京王電鉄5000系デザインのバスを運行railf.jp
参考文献
関連項目
外部リンク
- 多摩営業所|京王バス
座標: 北緯35度36分38.8秒 東経139度26分32.2秒 / 北緯35.610778度 東経139.442278度 / 35.610778; 139.442278
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