カッポン・マーグロに類似しているが、料理の装いを減らした料理はリグーリア州では「カッポナータ(capponata、リグーリア語ではcappunaddaと表記)」、サルディーニャ島では「カッポナータ(capponata)」、カンパニア州では「カポナータ・エスティーヴァ(caponata estiva)もしくはカポナータ・ディ・ペッシェ(caponata di pesce)」と呼ばれる。この料理は、トマト、キュウリ、ピーマン、レタス、固茹で卵、ボッタルガ、ドライツナ(英語版)を用いたサラダであり、オリーブオイルを用いたドレッシングをかける[1]。
ナポリで作られるカッポン・マーグロは「カポナータ・エスティーヴァ(Caponata Estiva、夏のカポナータを意味する)」、「カポナータ・ナポリターナ(Caponata Napolitana、ナポリ風カポナータ)」、「カポナータ・ディ・ペッシェ(Caponata di Pesce、魚のカポナータ)」と呼ばれる。この料理はオリーブオイル、塩、ニンニク、オレガノ、バジルで味付けをして柔らかくした円形のラスク(フリセッレもしくはガレット)をベースとして、上のスライスしたトマト、ツナをのせて作る。この他にも、ニシンの燻製、野菜の漬物、オリーブ、ケイパー、アンチョビ、サーディン、固茹で卵、薄切り肉、キュウリ、人参、セロリなどを材料として用いることがある[4][5][6]。
脚注
^ abTouring Club Italiano, Guida all'Italia gastronomica, p. 192
^ abWaverly Root, The Food of Italy, 1971, ISBN 0-394-72429-1, p. 362
^Gillian Riley, The Oxford Companion to Italian Food, p. 290
^Jeanne C. Francesconi, La Vera Cucina di Napoli, 1995, Newton Editore, Recipe 188
^Arthur Schwartz, Naples at Table, 1998, Harper Collins, New York
^Phillip, Kyle (2008年). “Caponata di Pesce”. 2008年8月27日閲覧。